※この物語はフィクションです。
これは、クリスマスに少年少女が出会った、暗号の物語。
* 12/25 PM 04:20*
学校帰りの少女は、クリスマス・イルミネーションに飾られた街並みを歩いていて、近所に住む少年を見つけた。
「あ」
「お姉ちゃん! 久しぶりだね!」
少年は少女を見つけるなり、物凄いスピードで走ってきた。余程少女に親しみを感じているようだ。
「あれ? もう2人のお姉ちゃん達は?」
「まだ学校にいるよ。暗号だからって目の色変えて、図書室で調べ物」
少女は苦笑い。
「暗号!?」
「あ、そっか。君も探偵さんなんだよね」
「そうだよ! で、どんな暗号なの?」
少年まで目の色を変えている。
「わかった、教えてあげる」
少女は携帯電話を取り出し、少し操作をした後で、少年に手渡した。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
TO : サンタクロースの仲間達(一括送信)
FROM : サンタクロース
TITLE : Merry Christmas!
さて。恒例のクリスマス暗号、今年は俺だったよな。ちゃんと作ったんだから、ちゃんと解いてパーティに来いよ。
*
水の正義
炎の恋人
北の正義
南の皇帝
黒い戦車
赤い女司祭長
春の恋人
東の女帝
冬の戦車
黒い運命
夏の司祭長
青い運命
南の隠者
金の吊るし人
白い戦車
水の戦車
「詩人」より。
*
ここがパーティの会場だ。
・・・これだけじゃ、ちょっと駄目か。下の文を参考にするように。
「クリスマス」→「白い戦車、春の女帝、赤い吊るし人、黒い力、南の吊るし人」
午後7時から始めるから、遅れるなよ
ああ、間違った場所に行かれると困るから、解読できたらすぐに返信してくれ。返信が無い場合、5時から30分おきにヒントを送る。
そうそう。宛先(TO)と送信元(FROM)の表示は、暗号には関係ないからな。
でも面白いだろ? 名簿をいじって遊んでみた
クリスマスが終われば、あっという間にお正月だな。いろいろ遊ぶ予定らしいから、目覚まし時計を忘れるなよ・・・でも、あるかな?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「パーティ?」
「そう、クリスマスパーティ。毎年、仲間の1人――主催者が全部準備して、暗号で皆に案内を出すの。解けないと参加できないんだよね」
「へえ、面白い! 僕も挑戦して良い?」
少年は嬉しそうに、少女を見上げた。
「ちょっと難しいと思うけどなぁ」
「大丈夫! 僕は、実際に起きた事件も解決してるから!!」
「そうじゃなくて・・・でも、まあ」
少女は少年の手を取った。
「私はもう解けたから、少し時間があるんだ。立ってるの大変だから、公園行こっか」
「うん!!」
さあ、皆さんも暗号を解読して、クリスマスパーティに参加しませんか?
KYO and HIKARU 2006/02/09 18:25
これは、クリスマスに少年少女が出会った、暗号の物語。
* 12/25 PM 04:20*
学校帰りの少女は、クリスマス・イルミネーションに飾られた街並みを歩いていて、近所に住む少年を見つけた。
「あ」
「お姉ちゃん! 久しぶりだね!」
少年は少女を見つけるなり、物凄いスピードで走ってきた。余程少女に親しみを感じているようだ。
「あれ? もう2人のお姉ちゃん達は?」
「まだ学校にいるよ。暗号だからって目の色変えて、図書室で調べ物」
少女は苦笑い。
「暗号!?」
「あ、そっか。君も探偵さんなんだよね」
「そうだよ! で、どんな暗号なの?」
少年まで目の色を変えている。
「わかった、教えてあげる」
少女は携帯電話を取り出し、少し操作をした後で、少年に手渡した。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
TO : サンタクロースの仲間達(一括送信)
FROM : サンタクロース
TITLE : Merry Christmas!
さて。恒例のクリスマス暗号、今年は俺だったよな。ちゃんと作ったんだから、ちゃんと解いてパーティに来いよ。
*
水の正義
炎の恋人
北の正義
南の皇帝
黒い戦車
赤い女司祭長
春の恋人
東の女帝
冬の戦車
黒い運命
夏の司祭長
青い運命
南の隠者
金の吊るし人
白い戦車
水の戦車
「詩人」より。
*
ここがパーティの会場だ。
・・・これだけじゃ、ちょっと駄目か。下の文を参考にするように。
「クリスマス」→「白い戦車、春の女帝、赤い吊るし人、黒い力、南の吊るし人」
午後7時から始めるから、遅れるなよ
ああ、間違った場所に行かれると困るから、解読できたらすぐに返信してくれ。返信が無い場合、5時から30分おきにヒントを送る。
そうそう。宛先(TO)と送信元(FROM)の表示は、暗号には関係ないからな。
でも面白いだろ? 名簿をいじって遊んでみた
クリスマスが終われば、あっという間にお正月だな。いろいろ遊ぶ予定らしいから、目覚まし時計を忘れるなよ・・・でも、あるかな?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「パーティ?」
「そう、クリスマスパーティ。毎年、仲間の1人――主催者が全部準備して、暗号で皆に案内を出すの。解けないと参加できないんだよね」
「へえ、面白い! 僕も挑戦して良い?」
少年は嬉しそうに、少女を見上げた。
「ちょっと難しいと思うけどなぁ」
「大丈夫! 僕は、実際に起きた事件も解決してるから!!」
「そうじゃなくて・・・でも、まあ」
少女は少年の手を取った。
「私はもう解けたから、少し時間があるんだ。立ってるの大変だから、公園行こっか」
「うん!!」
さあ、皆さんも暗号を解読して、クリスマスパーティに参加しませんか?