―ヒント3―
その後、何の進展もないまま、僕たち3人は近くのホテルに引き上げた。続きは明日、ということにして。
しかし――。
「あっ、皆さん!」
翌日、時田邸に着くなり、和仁さんが血相を変えて飛び出してきた。当然僕は驚いて、訊く。
「どうしました?」
「また、殺されました・・・」
『何ですって!』
瑠璃さんと羽月が声をそろえて、叫ぶ。そして家の中に駆け込んでいった。
取り残された僕は、とりあえず和仁さんに話を聞いた。
「瑠璃さん、置いていかないでくださいよ・・・」
一通り話を聞き終えて家に入った僕は、現場にいた瑠璃さんにぼやいた。けど、尻すぼみに言葉が切れる。
「やられたわ・・・」
瑠璃さんのこんな力ない声なんて、珍しい。
それもそのはず。彼女たちの足元には、滝本沙紀の遺体があったのだから。
放心しかけた僕の視界に、突然紙が割って入った。
「うわ、っと」
「はい、犯行予告」
慌てて紙を掴み取ると、横から羽月の声がした。
《キリが死んだ。次はライチョウだ。 アカマツ 花木鳥 沖は王》
「花木鳥」と「沖は王」は血文字だった。
じゃあ、今回も少し検証してみるか。「花木鳥」は・・・そういえば、これまでに出てきた「デイゴ」「キリ」「アカマツ」「ライチョウ」は全部、花か木か鳥だっけ。これ、関係ありそうだな。
「沖は王」・・・意味不明。でも何だか、「王」の字が歪んでるな。・・・書きながら息絶えた? じゃあまだ続きがあったのか!?
今回の検証には、間違いはありません
というか慧斗も、これまでの検証を見返す、という方法を覚えなければいけませんよね。
HIKARU 2005/07/04 22:58
その後、何の進展もないまま、僕たち3人は近くのホテルに引き上げた。続きは明日、ということにして。
しかし――。
「あっ、皆さん!」
翌日、時田邸に着くなり、和仁さんが血相を変えて飛び出してきた。当然僕は驚いて、訊く。
「どうしました?」
「また、殺されました・・・」
『何ですって!』
瑠璃さんと羽月が声をそろえて、叫ぶ。そして家の中に駆け込んでいった。
取り残された僕は、とりあえず和仁さんに話を聞いた。
「瑠璃さん、置いていかないでくださいよ・・・」
一通り話を聞き終えて家に入った僕は、現場にいた瑠璃さんにぼやいた。けど、尻すぼみに言葉が切れる。
「やられたわ・・・」
瑠璃さんのこんな力ない声なんて、珍しい。
それもそのはず。彼女たちの足元には、滝本沙紀の遺体があったのだから。
放心しかけた僕の視界に、突然紙が割って入った。
「うわ、っと」
「はい、犯行予告」
慌てて紙を掴み取ると、横から羽月の声がした。
《キリが死んだ。次はライチョウだ。 アカマツ 花木鳥 沖は王》
「花木鳥」と「沖は王」は血文字だった。
じゃあ、今回も少し検証してみるか。「花木鳥」は・・・そういえば、これまでに出てきた「デイゴ」「キリ」「アカマツ」「ライチョウ」は全部、花か木か鳥だっけ。これ、関係ありそうだな。
「沖は王」・・・意味不明。でも何だか、「王」の字が歪んでるな。・・・書きながら息絶えた? じゃあまだ続きがあったのか!?
今回の検証には、間違いはありません というか慧斗も、これまでの検証を見返す、という方法を覚えなければいけませんよね。