ｸｲｽﾞ大陸

新規挑戦者もいらっしゃらないようですので、ここで正解を発表したいと思います。

「日本で起きた事件の被害者が日本人とは限らないでしょ？」
妻はにこやかに言った。
「なるほど…。ということは、これは外国語とか？」
「ええ、そうよ。これは韓国語ね。」
妻はそう言いながら暗号の書かれた紙を自分の方に引き寄せた。
「韓国語は、言わば発音記号の組み合わせで文字を作っているの。この『フ』に見える記号は『k』の発音を表わしているの。そして、『ト』みたいな記号が『a』を表わしているから、『フト』で『カ』ってことね。同じようにして『レ』『ト』はそれぞれ『n』『a』だから『レト』で『ナ』、『０』は『子音無し』を表わす記号で、『１』は『i』を表わしているから『０１』で『イ』、『ロ』『ト』は『m』『a』だから『ロト』で『マ』、『レト』はさっき出てきた『ナ』、『ロ』『１』は『m』『i』だから『ロ１』で『ミ』。全部つなげて読むと…。」
「『カナイマナミ』だな！？」
「ええ、その通り。」

彼女の一言により、犯人は近くに住む「カナイマナミ」という名前の、韓国人と何らかの接点がある女だと分かった。ここまで分かってしまえばもう警察のものだった。すぐに容疑者が逮捕され、容疑者も容疑を認めたことから、難航を極めると思われたこの事件はあっけなく解決した。

「で？」
「は？何が『で？』なんだよ。」
「とぼけないでよ。この事件をこんなに早く解決できたのは、私のおかげでしょ？ごほうびは？」
「全くずうずうしい奴だなあ。」
と言いつつ、片山警部はカバンからパンフレットを取り出した。
「ほれ、お前韓国行きたがってただろ？今度休みが取れそうだから、一緒に行こう。」
「なーんだ、ちゃんと分かってるじゃないの。あなた、嬉しいわ。」
と言いながら妻は片山警部に抱き付いた。
「お前はこういうときだけ甘えるんだから…。」
それでも、片山警部はまんざらでもない様子だった。

＃という訳で、正解は『カナイマナミ』でした。知らない人はかなり面倒な暗号でしたが、挑戦していただいた皆さんありがとうございました。