クイズ大陸



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?ひでぽん 2005/03/16 11:29
(解決編)
再び火間探偵事務所
火間「容疑者が他にいないなら山井が犯人だろう。」
早とちり「でも日記が・・」
「ではこれをどう説明する? 3/1の日記でキャッチボールしたり鳥が気持ちよく飛んでいたり。つまり雨は降ってないと思われるよね?でも金田は雨に濡れていた。」
「だとするとどうなるっすか?」
「名探偵の皆さんは日記の一部だけで解いたと言うのに君らは日記を全部見てもわからない、というのはどうかと思うけどね。早とちり君日記の3/1の前は何日になってる?」
「2/28になってますよ。・・ああああっっ!!!」
「わかったかい?今年1980年はうるう年だ。2/29があるはずだろ?」(Yossyさんvery thanks!)
「でもどうして・・?」
「九郎君は自作のカレンダーで日にちを見ていたんだろう。そして日記にある通り去年のカレンダーを真似したといっている。去年には当然2/29は無い。」
「でも今年オリンピックだということはみんな知っているし・・・」
「生まれた直後から山奥でテレビも新聞も無く人にも会わず暮らしててもかい?その前のオリンピックは九郎君は3歳だ。覚えて無くても不思議は無い。」
「そうでした・・・」
「そこまではいいかい?では日記上の日付を正確な日付に直してみようか。」
日記上 実際
2/28  2/28
3/1   2/29
3/2   3/1
「わかるかい?日記上の3/1は実際は2/29。アリバイは不成立だ。しかも2/28付けであさってお父さんはでかける、とある。つまり日記上の3/2、実際の3/1だ。」
「なるほど・・しかしうまく偶然にアリバイが出来てしまったものですね。」
「どうだろうか?九郎君作のカレンダーに治夫は目を通している。日記の様子から考えるとここから治夫の計画がスタートしたのだと私は思う。偶然を利用した計画が。」
「・・・しかし九郎君の手術はどうなるんでしょうね?受けられなくなるのでは?」
「さあな・・・君は治夫を調べるのが今の君の仕事だろう?早く行きたまえ。」
と早とちりデカを事務所から追い出し火間は受話器に手を伸ばした・・・

後日火間探偵事務所
「山井治夫が犯行を認めました。曰く“九郎の手術代を金田から借りたがすぐ返せと言われ何とかしなきゃと思っていた。その時カレンダーを見てこの計画を思いついた。”だそうです。」
「そうか・・・お疲れ様。早とちり君。」
「でも本当に九郎君の手術はどうするんでしょう。」
「私の友人がアメリカで医者をやっているので、そいつに頼んでおいた。九郎君の出世払いでいいとさ。」
「手術が終わってもこれからが大変っすね九郎君は・・・」
「ああ、でも人生悪いことばかりじゃないさ。あの子は強い子だ。きっと大丈夫だよ。」 了
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