電卓は語る ※正解発表 ≫No. 1
そう
2005/03/08 23:18
一段と冷え込んだある日。
「稲村寛二商事」の経理部に勤める平井 雄治(25)がマンションの自室で他殺死体となって発見された。
平井は独身で、部屋は1DKである。死体はDKのテーブルのそばに倒れていた。
死因は絞殺で、後ろからロープ状のもので絞められていた。
普段は無断欠勤をしない平井が数日の間休んでいることを不審に思った同僚が、平井の自宅を訪ねたことで発見されたのだった。
平井は誰かを自室に招いたらしく、テーブルの上には2つのコーヒーカップが並んでいた。しかしコーヒーカップはもちろんのこと、そのほか指紋のつきそうなところは拭われていて、犯人を特定できる手がかりなどは残されていなかった。
ただ、ひとつ。捜査員は妙なものを見つけた。コーヒーカップの横に置かれていた電卓である。
いかにも経理畑の人間らしく、大型の使いやすいもので、スイッチが入ったままになっており液晶部分には「82」と表示されていた。
捜査を始めた刑事たちは彼の大学時代からの友人、川成から彼が職場で不正を発見してしまったという相談を受けていることを聞き出した。
川成によれば、平井が所属する課の先輩の一人が、伝票の操作をして数千万もの額を不正に処理しているというものだった。
ただし平井はその先輩の名前は明かさず、この不正が露見する前に話をして、全額返済させるようにいってみると話していた。
刑事たちはその人物が話し合いに応じるふりをして平井の部屋を訪ね、殺害したものとして該当する人物のアリバイを追求した。
容疑者は以下の5人。
久保 譲二(39)…課長。
比企 翔太(32)…係長。
内藤 亮太(29)…主任。
梶 幸次郎(27)…平井の2年先輩。
佐田 謙介(26)…平井の1年先輩。
それぞれ確かなアリバイはなかった。
問題となるのは電卓に残されたダイイング・メッセージと思われる数字。
川成によれば、大学時代、暇つぶしに電卓の数字をアルファベットに置き換えて遊んでいたことがあるらしい。そういった遊びが好きだったようだ。
その話を聞いた真田は、やがて5人のうち、一人を逮捕するに到った。
さて、メッセージの意味は。そして犯人は。
「稲村寛二商事」の経理部に勤める平井 雄治(25)がマンションの自室で他殺死体となって発見された。
平井は独身で、部屋は1DKである。死体はDKのテーブルのそばに倒れていた。
死因は絞殺で、後ろからロープ状のもので絞められていた。
普段は無断欠勤をしない平井が数日の間休んでいることを不審に思った同僚が、平井の自宅を訪ねたことで発見されたのだった。
平井は誰かを自室に招いたらしく、テーブルの上には2つのコーヒーカップが並んでいた。しかしコーヒーカップはもちろんのこと、そのほか指紋のつきそうなところは拭われていて、犯人を特定できる手がかりなどは残されていなかった。
ただ、ひとつ。捜査員は妙なものを見つけた。コーヒーカップの横に置かれていた電卓である。
いかにも経理畑の人間らしく、大型の使いやすいもので、スイッチが入ったままになっており液晶部分には「82」と表示されていた。
捜査を始めた刑事たちは彼の大学時代からの友人、川成から彼が職場で不正を発見してしまったという相談を受けていることを聞き出した。
川成によれば、平井が所属する課の先輩の一人が、伝票の操作をして数千万もの額を不正に処理しているというものだった。
ただし平井はその先輩の名前は明かさず、この不正が露見する前に話をして、全額返済させるようにいってみると話していた。
刑事たちはその人物が話し合いに応じるふりをして平井の部屋を訪ね、殺害したものとして該当する人物のアリバイを追求した。
容疑者は以下の5人。
久保 譲二(39)…課長。
比企 翔太(32)…係長。
内藤 亮太(29)…主任。
梶 幸次郎(27)…平井の2年先輩。
佐田 謙介(26)…平井の1年先輩。
それぞれ確かなアリバイはなかった。
問題となるのは電卓に残されたダイイング・メッセージと思われる数字。
川成によれば、大学時代、暇つぶしに電卓の数字をアルファベットに置き換えて遊んでいたことがあるらしい。そういった遊びが好きだったようだ。
その話を聞いた真田は、やがて5人のうち、一人を逮捕するに到った。
さて、メッセージの意味は。そして犯人は。