No. 34≫ No.35 ≫No. 36
aya
2005/03/07 22:12
**正解発表**
牧田刑事はいったん署に戻り、聞き込みに出ている女性刑事・野上を待ちながら、
手帳に書き写した十字架の先端部分を眺めては、数字の『3,4,5,6』に頭を悩ませていた。
目を閉じて、顔と胸の前で十字を切ってみる・・サッパリ何も閃かない。
そこに待望の野上刑事が帰ってきた。
「野上さんどうでした?何かわかりました?」
野上はフフッと笑って言った。
「牧田さん今回の事件、容疑者の名前が面白いんですよ」
彼女のリストアップした人物の名前を見ると、全員のそれに漢数字が入っていた。
「あ!・・・本当だ。1〜6までの数字が入ってる・・・十字架と何か繋がりがありそうだな・・」
「でしょう?私、帰りに現場に寄ったんです。そこで面白いものを見つけましたよ」
彼女はポケットからビニール袋に入った小さなサイコロを取り出した。
「売り物の棚から借りてきちゃいました」ウフッと笑って、野上は舌を出した。
牧田はサイコロの1の赤いポイントに目が釘付けになった。
「やっと気づいたみたいですね?現場に残されていた十字架の中心に埋め込まれたルビーは
サイコロの1の事じゃないかしら?確か・・・他の数字は・・」
牧田は慌てて手帳を開くと、二人して頭がぶつかりそうになって覗き込んだ。
「あ、これがサイコロの展開図だとしたら・・3と4が相反する面
6の裏がルビーの1・・・とすると・・・ガイシャが握っていたこの部分は・・・・」
「5の裏で2だな。やるじゃん野上ちゃん!」
そう言って割り込んできたのは福山である。
「はい!主任に誉めていただけるなんて光栄です!犯人は美仁華 不二子(みにか・ふじこ)ですね!」
「はははははははッ!事件はサクッと解決!今日は俺が野上ちゃんにご馳走するよ」
「わああああい!嬉しいー!なに食べます?」
完全に蚊帳の外の牧田刑事・・・
逮捕劇が終わって、いつもの様にアパートの窓から一人眺める月も、今夜はあかーく輝いていそうです・・。
aya 2005/03/07 22:12
牧田刑事はいったん署に戻り、聞き込みに出ている女性刑事・野上を待ちながら、
手帳に書き写した十字架の先端部分を眺めては、数字の『3,4,5,6』に頭を悩ませていた。
目を閉じて、顔と胸の前で十字を切ってみる・・サッパリ何も閃かない。
そこに待望の野上刑事が帰ってきた。
「野上さんどうでした?何かわかりました?」
野上はフフッと笑って言った。
「牧田さん今回の事件、容疑者の名前が面白いんですよ」
彼女のリストアップした人物の名前を見ると、全員のそれに漢数字が入っていた。
「あ!・・・本当だ。1〜6までの数字が入ってる・・・十字架と何か繋がりがありそうだな・・」
「でしょう?私、帰りに現場に寄ったんです。そこで面白いものを見つけましたよ」
彼女はポケットからビニール袋に入った小さなサイコロを取り出した。
「売り物の棚から借りてきちゃいました」ウフッと笑って、野上は舌を出した。
牧田はサイコロの1の赤いポイントに目が釘付けになった。
「やっと気づいたみたいですね?現場に残されていた十字架の中心に埋め込まれたルビーは
サイコロの1の事じゃないかしら?確か・・・他の数字は・・」
牧田は慌てて手帳を開くと、二人して頭がぶつかりそうになって覗き込んだ。
「あ、これがサイコロの展開図だとしたら・・3と4が相反する面
6の裏がルビーの1・・・とすると・・・ガイシャが握っていたこの部分は・・・・」
「5の裏で2だな。やるじゃん野上ちゃん!」
そう言って割り込んできたのは福山である。
「はい!主任に誉めていただけるなんて光栄です!犯人は美仁華 不二子(みにか・ふじこ)ですね!」
「はははははははッ!事件はサクッと解決!今日は俺が野上ちゃんにご馳走するよ」
「わああああい!嬉しいー!なに食べます?」
完全に蚊帳の外の牧田刑事・・・
逮捕劇が終わって、いつもの様にアパートの窓から一人眺める月も、今夜はあかーく輝いていそうです・・。