ｸｲｽﾞ大陸

今日は３月３日、我が署の管轄区域でもあちこちでひな祭りの催しが行われ、好天に恵まれた街は華やいだ気分に満ちている。
しかし一転して所内に目を向けると、相変わらず雑然とした雰囲気の中で、誰もが忙しそうに見えるのはいつもと何ら変わりない。まったく働けど働けど・・・だ。
そんな中、またまた各県警に怪盗白蜥蜴からの挑戦状が届いたという知らせが飛び込んできた。
その内容はというと・・・・。

「各県警関係者各位
　こんにちは。ご存じ怪盗白蜥蜴です。
今月の私の犯行日を予測するように、わざわざ挑戦状を送ったのにほとんど本気にされなかったようですね。
どこの美術館も私から見れば全く無防備でしたよ。

お陰様で昨日、３月２日に予定通り仕事をさせて頂きました。
これで今年に入っての犯行日は　１月２日、２月６日、３月２日　となったわけです。

今回も、前々から自分のものにしたかった世界に二つとない名画を無事頂くことができました。
このようにすべてが順調にいくと、私ももはやシロウトなどと謙遜している場合ではないように思えてきます。
世の中には数多の盗賊がおりますが、私が師と仰ぐ怪盗黒蜥蜴を超える存在はもはや唯一この私自身ではないかとさえ思えてくるのです。

それは、この私が、黒蜥蜴が何よりも大切にしていた犯罪美学を忠実に継承していると自負しているからなのです。
私には、何でもかんでも強奪し、『盗みは盗み』などと割り切ることはできません。そこには何の美学も感じられません。それこそ黒蜥蜴が最も卑しむべき行為として唾棄してきた犯罪なのです。犯罪は血を見ることなく、優雅にスマートに行われなければならないのです。

さらに、これまで私は「慢心は身の破滅」という黒蜥蜴の遺訓を守り、謙虚に事を実行して参りました。
しかし、最近ではこのような手紙を皆さん宛に書かせる奢り高ぶる心を、自分でも押さえることができず、黒蜥蜴の遺訓を守って行く自信がなくなってきました。

ですから、できれば一刻も早く私の犯行予定日を見破って頂き、自発的に悪行から足を洗いたいと思っている次第です。
どうぞ私の４月の犯行予定日を推測してください。よろしくお願いします。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　怪盗白蜥蜴」

各県警では管轄の美術館に盗難の事実があったかどうかを問い合わせ中とのことだが、この挑戦状についても、いたずらかどうかは別にして、早急に解明するようにとのお達しである。今回ばかりは本気で取り組まねばならないのだろうか。

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やはり一ヶ月にヒント一つではシンドイですね。なんとかしなければ。。。