ｸｲｽﾞ大陸

穂陸奥沙緒子が時間ピッタリに校舎裏に行くと、ひとりの女生徒が待っていた。
「やっぱりあなただったのね。なんとなく分かったけど」
沙緒子が屈託無く笑って言うと、来栖あずさも笑顔で侘びを言った。
「ごめんなさい。穂陸奥さんにちょっと相談事があって。
実は私、京都に御簾さんという文通友達がいて、日本に戻ってきたと手紙を書いたらこんな返事が返ってきたの。暗号みたいなんだけど・・・穂陸奥さんなら読めるんじゃないかなって思って」


来栖あずさ様

　２番目の母親の２番目の子供
　５番目の母親の２番目の子供

　３番目の母親の５番目の子供
　３番目の母親

　４番目の母親の５番目の子供
　４番目の母親
　３番目の母親の２番目の子供
　５番目の母親の４番目の子供
　４番目の母親

　２番目の母親

　３番目の母親
　３番目の母親の２番目の子供
　５番目の母親
　５番目の母親の２番目の子供
　最初の母親

　　　　　　　　　　　　　　　　御簾 真冬


「それで私が暗号が解けるかどうか試したってわけね」
「信用できそうだしね」
「うまいこと言うわね」
沙緒子はそう言ってまた笑った。


■御簾真冬からの手紙はどんな内容なのでしょうか？

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ちなみに「御簾 真冬」はクリスティ作品に出てくる、ミス・マープルから命名。
今回は、名前はヒントじゃないのでご了承を。