沖 夏美から急な呼び出しを受けて、庵郷トキオは彼女と裏通りの喫茶店「湖南」の一番奥のテーブルで待ち合わせた。
夏美は先日の園長殺人事件の後日談もほどほどに、話題の核心に切り込んだ。
「実は庵郷君に見てもらいたいものがあって、今日は来てもらったのよ。これなんだけど・・・」
夏美は一枚の手紙をトキオに見せた。
「昨日、警察署の住所で私宛に届いたんだけど、どうやら犯罪予告らしいのよ」
沖 夏美様
動物園ではずいぶんご活躍だったなあ。
是非お前と対決がしてみたい。昨日、ある場所に爆弾を仕掛けておいた。お前に発見できればお前の勝ち、発見できず爆発すれば俺の勝ち。
爆弾は20cm角の立方体の黄色い箱だ。ゲームだからそれくらいは教えておく。
爆発しても怪我人が数人出る程度だ。心配するな。しかし警察の面目は丸潰れだぞ。
ただ「探せ」とだけ言っても当然無理だろうからそれなりにヒントをやろう。
やりたい放題じゃつまらない。
分からなければ即刻その都度「路傍の石」を一冊、人生訓として読み取りし、ラベルを掲示してみろ。
爆破の期日は×月×日正午。健闘を祈る。
「夏美さん、これはもう誰かに・・・?」
トキオは手紙から目を逸らさないままで聞いた。
「いえ、まだ・・・。ひょっとして悪戯じゃないのかなって・・・」
「悪戯で済めばいいですけど、もし本当だったら大変なことになりますよ。署内の人にも打ち明けた方がいい。時間もあまり無いし・・・。それにこの爆弾を探すには警察の皆さんの協力が必要不可欠です」
■爆弾はどこに仕掛けられたのでしょうか?
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最近流行りの“スタイル”に僕もチャレンジ!
夏美は先日の園長殺人事件の後日談もほどほどに、話題の核心に切り込んだ。
「実は庵郷君に見てもらいたいものがあって、今日は来てもらったのよ。これなんだけど・・・」
夏美は一枚の手紙をトキオに見せた。
「昨日、警察署の住所で私宛に届いたんだけど、どうやら犯罪予告らしいのよ」
沖 夏美様
動物園ではずいぶんご活躍だったなあ。
是非お前と対決がしてみたい。昨日、ある場所に爆弾を仕掛けておいた。お前に発見できればお前の勝ち、発見できず爆発すれば俺の勝ち。
爆弾は20cm角の立方体の黄色い箱だ。ゲームだからそれくらいは教えておく。
爆発しても怪我人が数人出る程度だ。心配するな。しかし警察の面目は丸潰れだぞ。
ただ「探せ」とだけ言っても当然無理だろうからそれなりにヒントをやろう。
やりたい放題じゃつまらない。
分からなければ即刻その都度「路傍の石」を一冊、人生訓として読み取りし、ラベルを掲示してみろ。
爆破の期日は×月×日正午。健闘を祈る。
「夏美さん、これはもう誰かに・・・?」
トキオは手紙から目を逸らさないままで聞いた。
「いえ、まだ・・・。ひょっとして悪戯じゃないのかなって・・・」
「悪戯で済めばいいですけど、もし本当だったら大変なことになりますよ。署内の人にも打ち明けた方がいい。時間もあまり無いし・・・。それにこの爆弾を探すには警察の皆さんの協力が必要不可欠です」
■爆弾はどこに仕掛けられたのでしょうか?
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