クイズ大陸



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?水時計 2005/02/03 18:33
では、お約束の解答編です。

実は、このアニメ制作の最大の目的は、「前代未聞の大作戦」の実行にありました。
タイトルの『逆転の螺旋階段』をヒントに、サブタイトルの漢字部分を、ちょうど螺旋階段を下から上に上がるように、漢字を拾っていくんです。つまり、第26話(limit 00)の左の漢字「告」、第25話(limit 01)の右の漢字「発」、第24話(limit 02)の左の漢字「文」、以下同様にして左右交互に漢字を拾いながら第1話まで読むと、「告発文 当社取締役 脱税疑惑浮上 募金着服発覚 抗議行動希望」となるんです。
もうお分かりですね。このアニメが伝説となった理由、それはサブタイトルに自分の会社の取締役が悪行を働いていることを告発する文章が暗号として隠されていたのです。

この作戦は見事的中しました。第13話放送終了時点で、インターネット上でちょっとずつ噂になり始め、第18話終了時点で一般のニュースにも載るほど騒ぎとなりました。
当の取締役は、ネットで噂になり始めたあたりから、このようなアニメを制作したスタッフに報復措置を取ろうとしたのですが、ほとんどのスタッフはこのような暗号が組み込まれていることなど全く知らされておらず、取締役の報復措置に大反発、自分の悪事を隠すはずが、逆に騒ぎを大きくしてしまったのです。
時同じくして、このアニメを放送しているテレビ局に放送中止を申し入れ、一旦はテレビ局が放送中止を約束するものの、実はこの時既にアニメ専門雑誌に第18話までのサブタイトルが載っており、次号の掲載中止についても、記事の差し替えが間に合わないことを理由に拒否され、結局テレビ放送を中止させても第23話までのサブタイトルが公表されることが確定し、ついに観念したのか、取締役は以降何も行動しなくなり、テレビ放送も予定通り行われたのです。
一方、ここまで騒ぎが大きくなってしまったため、警察も動かざるを得なくなり、夢を売るはずのアニメ制作会社と、取締役の自宅に捜査のメスが入ったのです。そして、あの暗号に書かれていた通り、脱税と番組で募集した募金の着服の証拠が挙がったため、彼の手に手錠がかけられたのです。

え?なぜこんなに詳しいかって?それは、この『逆転の螺旋階段』放送から1年後、この作品をパロディにした『逆転の螺旋階段 -for heros-』というDVDが発売されたのです。
『逆転の螺旋階段 -for heros-』は、「アクトク・トリシマリヤク菌」という厄介な細菌に体を冒された青年が、医療スタッフの懸命の治療とたくさんの人の励ましによって病気を克服するまでを描いた作品なんです。これが、今回の事件の内部事情を陰喩したものであることは誰の目にも明らかでした。

いずれにせよ、この世に正義の心と少しの勇気が存在し続ける限り、悪行は必ず白日の下にさらされるのです。肝に銘じておきましょう。(って皆さんは関係ないか (^_^)
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