ｸｲｽﾞ大陸

「海東さん、例の『干支』の事件の真犯人は見つかりそうなんですか？」
「ああ、重要参考人が一人浮かんでいるよ。一両日中にも会って来ようと思ってるんだが・・・。そうそう、排ガス自殺の偽装殺人の件は捜査、進んでいるか？」
「ええ、怨恨の線で進めて、容疑者は何人か上がってきています」
「念のため、リストを見せてもらえるかな？」
「はい」
僕はふと思いつくことがあって、その場でリストを作成して、警部補に見せた。


　帆足 淳　（ほあし・じゅん　　被害者の同僚）
　志賀雄一　（しが・ゆういち　　同じく同僚）
　和久井良太　（わくい・りょうた　　被害者の友人）
　黒坂 実　（くろさか・みのる　同じく友人）
　佐藤康隆　（さとう・やすたか　被害者の同僚）
　鹿島 充　（かしま・みつる　被害者の友人）


「ん？　これは・・・荒方君はひょっとしてもうすでに真犯人（ホンボシ）が誰か分かっているのか？」
「気付かれましたか・・・やっぱり、さすが海東さんですね」
「おちょくってるのか？」
海東警部補は苦笑いしながら、「早くウラを取って来い」と言ってリストを返して寄越した。


さて、僕は上のリストの誰を真犯人だと思っているのでしょうか？