ｸｲｽﾞ大陸

　
ほぼ脱線ですけれども。
　
夜中。
目が覚めたあなたの前に悪魔がいた。

恐怖すべき事態にもかかわらず、
意外にも冷静な気持ちのあなたに悪魔が囁いた。
「ここに８枚の金貨があります。」
悪魔が指を鳴らすとベッドの上に突如として８枚の金貨が現れた。

悪魔が小さな声で囁く。
「７枚の金貨は本物で１グラム、１枚の金貨は０.９９グラムの偽物。見た目では見分けがつかないのです。そして本当はこれらの金貨は魔界にあります。今見ているのは幻影です。」
押し黙っているあなたに悪魔が囁いた。
「ここに天秤がひとつあります。そして本当はこの天秤は魔界にあります。今見ているのは幻影です。」
更に冷静になって沈黙しているあなたに悪魔が囁いた。
「あなたはこの天秤を使って偽物の金貨を特定してください。
この悪魔たる私があなたの指示通りに４回分天秤を操作しましょう。
その都度に私・悪魔は、どちらが軽いか、または釣り合ったかを伝えます。
４回分、天秤を操作し結果を伝え終わったあと、私は、このうち２回では嘘の結果を伝えたことをお知らせいたします。たとえば、《１回めと４回めの天秤計測の結果のお伝えは嘘でした》などです。」
あなたの目が光った。
悪魔は脅しをかけてきた。
「偽金貨を特定できない場合にはあなたの魂を頂きますよ。特定できたならば、……そうですね…一生のあいだ、あなたに不眠が訪れないようにと計らいます。」

（続く）