
千夜一夜
感想を有り難うございます。
昔、眠り姫をシミュレーションする【ひとつの】プログラムを作ったことがあります。
いわゆる1/2派を肯定しうるエビデンスと、
1/3派を肯定しうるエビデンスとを、
同時に吐き出すすぐれものでした。
根元事象をどうとらえているかにより、
吐き出すエビデンスは異なる、
両方いちどに出力すれば大丈夫だよね?
といったプログラムなのでした。
確率論の公理には、
根元事象をどのように取るべきかという規定がありませんのでして……
実験者が採用したい、フェアなコインによる確率空間と、
眠り姫が採用する「あたしは目が覚めた」事象に支えられる確率空間とが、
同じ生活空間で、同居できているのですね。
とんでもないことですが、実験者と眠り姫とのあいだには
フィフティフィフティな賭け(今日は何曜日?関係など)すら存在しえると私は思います。
マルチな確率空間を同時に処理する数学理論はまだ聞いたことがありませんが。