No. 40≫ No.41 最新レスです
千夜一夜
2022/04/21 09:32
《猿股(さるまた)の語源由来がわからない》というのが定説のようであります。
もっともらしい説のひとつに、
本来は「猿股引き(さるももひき)」であったものが、省略されて「猿股(さるもも)」になり、更に誤読が生じて「猿股(さるまた」となったというものがあります。
その説では
まず、「股引き(ももひき)」が先行して存在していて、そこに「新しい形状の股引き」が誕生したのだけれども、名前をつけるにあたり、丁度、猿回しの猿が履いていた股引き(ももひき)と形状が似ていることから、「猿股引き(さるももひき)」と呼称されるにいたったとします。
私は思うのですよね。
【猿が股引きをはいている】のが当たり前で、その姿をみんなが知っていれば、そんな説もアリかもしれないと。
だけれども、
【猿が股引きをはいている】のを見たことがない人たちが圧倒的に多いなか、
わざわざ「猿股引き(さるももひき)」という商品名で売り出すものなのですかね。
《猿が履いているものを、俺も履くのか、気分悪い》と思う人、多いと思うのですよね。
というわけで、なにか別の語源はないものかと調べていましたら、
山形県に
「さらしももひき」なるものがあったんです。
神事、祭りに使うもので、「さらし」の清浄さがキモなんですよね。
「さらしももひき」が津々浦々にかつてはあったと考えるならば、
これが転じて
「さるももひき」
なる語が生まれたかもしれない…
追伸
「江戸時代の猿回しの猿は衣装をつけてはいなかった」と、猿回しに詳しい人のブログ記事にありました。
一方、百科事典によれば「猿股引(さるももひき)の略語としてすでに江戸時代に使われていた。」
とあるので、
《猿回しの猿が履いていた股引き(ももひき)と形状が似ていることから、「猿股引き(さるももひき)」と呼称されるにいたった》
というのは【ダウト】ですねえ。
──
更に追記
どくろを、《されこうべ》《しゃれこうべ》《しゃりこうべ》というのですが、
《こうべ》は頭のこと、「こうべをたれる」といった言い回しからもわかります。
問題は
《され》《しゃれ》《しゃり》とは何か? です。
これ、動詞、曝す、晒す が名詞化したものなのですね。
ちょっとだけ更に正確に言うと、、「サラス」というのは他動詞で、相応する自動詞に「サル」というのが、奈良時代頃にはまだよく使われていまして、その「サル」が名詞化したものが「サリ」なのです。
この「サリ」が《され》や《しゃれ》や《しゃり》に変化したと考えるのが妥当です。
神社など古い伝統が残るところで、この「サリ」が使われることが多かったと仮定できれば、
「サリももひき」
なる語がかつてあったとしても不思議ではありません。
清浄・清潔な布で作られたモモヒキですね。
あとは、発音の都合上、サルモモヒキになりやすかったと…考える次第です。
サルマタの猿は、
《晒る(さる)》由来、といった空想が完成しました。
《猿股(さるまた)の語源由来がわからない》というのが定説のようであります。
もっともらしい説のひとつに、
本来は「猿股引き(さるももひき)」であったものが、省略されて「猿股(さるもも)」になり、更に誤読が生じて「猿股(さるまた」となったというものがあります。
その説では
まず、「股引き(ももひき)」が先行して存在していて、そこに「新しい形状の股引き」が誕生したのだけれども、名前をつけるにあたり、丁度、猿回しの猿が履いていた股引き(ももひき)と形状が似ていることから、「猿股引き(さるももひき)」と呼称されるにいたったとします。
私は思うのですよね。
【猿が股引きをはいている】のが当たり前で、その姿をみんなが知っていれば、そんな説もアリかもしれないと。
だけれども、
【猿が股引きをはいている】のを見たことがない人たちが圧倒的に多いなか、
わざわざ「猿股引き(さるももひき)」という商品名で売り出すものなのですかね。
《猿が履いているものを、俺も履くのか、気分悪い》と思う人、多いと思うのですよね。
というわけで、なにか別の語源はないものかと調べていましたら、
山形県に
「さらしももひき」なるものがあったんです。
神事、祭りに使うもので、「さらし」の清浄さがキモなんですよね。
「さらしももひき」が津々浦々にかつてはあったと考えるならば、
これが転じて
「さるももひき」
なる語が生まれたかもしれない…
追伸
「江戸時代の猿回しの猿は衣装をつけてはいなかった」と、猿回しに詳しい人のブログ記事にありました。
一方、百科事典によれば「猿股引(さるももひき)の略語としてすでに江戸時代に使われていた。」
とあるので、
《猿回しの猿が履いていた股引き(ももひき)と形状が似ていることから、「猿股引き(さるももひき)」と呼称されるにいたった》
というのは【ダウト】ですねえ。
──
更に追記
どくろを、《されこうべ》《しゃれこうべ》《しゃりこうべ》というのですが、
《こうべ》は頭のこと、「こうべをたれる」といった言い回しからもわかります。
問題は
《され》《しゃれ》《しゃり》とは何か? です。
これ、動詞、曝す、晒す が名詞化したものなのですね。
ちょっとだけ更に正確に言うと、、「サラス」というのは他動詞で、相応する自動詞に「サル」というのが、奈良時代頃にはまだよく使われていまして、その「サル」が名詞化したものが「サリ」なのです。
この「サリ」が《され》や《しゃれ》や《しゃり》に変化したと考えるのが妥当です。
神社など古い伝統が残るところで、この「サリ」が使われることが多かったと仮定できれば、
「サリももひき」
なる語がかつてあったとしても不思議ではありません。
清浄・清潔な布で作られたモモヒキですね。
あとは、発音の都合上、サルモモヒキになりやすかったと…考える次第です。
サルマタの猿は、
《晒る(さる)》由来、といった空想が完成しました。