あなたは、知り合いのA君から論理クイズやパズル好きが集うオフ会に招待され、
満喫しています。
初対面の参加者6名の顔とニックネームがようやく一致してきました。
数学の定理をテーマにした「ABCゲーム」が終わり、考え詰めだった場の空気が緩んだタイミングの事。
参加者の1人である、後ろ髪が床に触れそうなほどのロングヘアの女性が、
持参したバスケットをテーブルに乗せました。
「本日は、皆さんにクッキーをご用意しました」
バスケットから取り出された化粧箱には、透明な袋で個包装された15枚のクッキーが入っていました。
クッキーを一目見ると、1枚ごとに色合いや焼き加減が違うと分かりました。
「皆さんに、2枚ずつクッキーを召し上がって頂ければと思います」
ゆったりとした口調とは対照的に、他の参加者達に妙な緊張感が走っていることに気付きました。
「クッキーは、すべて別々の味でご用意しました。
味は
3種類にグループ分けできるのですが、
どのグループにも入らない仲間外れが1枚だけあります。
仲間外れのクッキーだけは、わざと残念な味に仕上げました」
それぞれのパッケージをよく見ると、小さく日本語で味が書かれていました。
チョコレート さくらんぼ 杏 バナナ コーヒー
アーモンド ココナッツ チーズ りんご クランベリー
ベルガモット アールグレイ ブルーベリー バター にんじん
「ベルガモット?」
「ミカンの1種。専ら香料として使われている。食用では見たことないな」
他の参加者から、すかさず解説が入りました。
「それでは、順々に選んで下さい。
そうですね、先ほどのゲームでトップを取りましたウミさんから順に、
時計回り順に1枚ずつ選んで頂きましょうか。
7名の皆さんで2枚ずつ召し上がって頂き、余る1枚は私が責任を持って頂きます」
ゲームは、最後の2枚から選ぶこととなったA君が、2択を外して決着しました。
『残念な』クッキーを口にしたA君の表情が、相当酷い味に仕上がっていた事を物語っていました。
「……まったく、勘弁してくれよ。ボクは出題専門で、答えるのはサッパリなんだよ」
あなたは無事に、美味しいクッキー2枚をご馳走になりました。
さて、仲間外れのクッキーはどれでしょうか?
ちょっと答え合わせ欄を、クッキーの味で設定しています。
(9/21 10時修正)コメントを受けて、問題文の表現を修正しました。
【おまけ】仲間外れにならないクッキーの味は、他に何があるでしょう?
Prime 2020/09/20 23:11
満喫しています。
初対面の参加者6名の顔とニックネームがようやく一致してきました。
数学の定理をテーマにした「ABCゲーム」が終わり、考え詰めだった場の空気が緩んだタイミングの事。
参加者の1人である、後ろ髪が床に触れそうなほどのロングヘアの女性が、
持参したバスケットをテーブルに乗せました。
「本日は、皆さんにクッキーをご用意しました」
バスケットから取り出された化粧箱には、透明な袋で個包装された15枚のクッキーが入っていました。
クッキーを一目見ると、1枚ごとに色合いや焼き加減が違うと分かりました。
「皆さんに、2枚ずつクッキーを召し上がって頂ければと思います」
ゆったりとした口調とは対照的に、他の参加者達に妙な緊張感が走っていることに気付きました。
「クッキーは、すべて別々の味でご用意しました。
味は3種類にグループ分けできるのですが、どのグループにも入らない仲間外れが1枚だけあります。
仲間外れのクッキーだけは、わざと残念な味に仕上げました」
それぞれのパッケージをよく見ると、小さく日本語で味が書かれていました。
「ベルガモット?」
「ミカンの1種。専ら香料として使われている。食用では見たことないな」
他の参加者から、すかさず解説が入りました。
「それでは、順々に選んで下さい。
そうですね、先ほどのゲームでトップを取りましたウミさんから順に、
時計回り順に1枚ずつ選んで頂きましょうか。
7名の皆さんで2枚ずつ召し上がって頂き、余る1枚は私が責任を持って頂きます」
ゲームは、最後の2枚から選ぶこととなったA君が、2択を外して決着しました。
『残念な』クッキーを口にしたA君の表情が、相当酷い味に仕上がっていた事を物語っていました。
「……まったく、勘弁してくれよ。ボクは出題専門で、答えるのはサッパリなんだよ」
あなたは無事に、美味しいクッキー2枚をご馳走になりました。
さて、仲間外れのクッキーはどれでしょうか?
ちょっと答え合わせ欄を、クッキーの味で設定しています。
(9/21 10時修正)コメントを受けて、問題文の表現を修正しました。
【おまけ】仲間外れにならないクッキーの味は、他に何があるでしょう?