クイズ大陸



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?ちひろ 2021/09/01 22:04
挑戦ありがとうございました。

《解説》
どのカードを見ても確実には勝てないように隠すカードが決められているのに、確実に勝つことができます。
しかし、これはパラドックスではなく、ゲーム主催者が嘘をついているわけでもありません。
なぜなら、どのカードも見ずに隠されたカードがわかってしまい、そもそもカードを見ることができないからです。

ルールの未定義部分は「わからない」という言葉です。
自然に考えると、この「わからない」はルールに書かれた条件を用いてもわからないと定義したいですが、そのルールの中に「わからない」が使われていて、最後の文の条件にも影響しています。
「わからない」の説明に「わからない」を用いてしまい、ルールに不備があるといえます。
これを解消するために再帰定義をしてみます。
「わからない」が影響している後ろ2文を除いたルールをルール(0)として、ルール(0)でわからないことをわからない(0)とします。
ルールの「わからない」をわからない(0)に置き換えたものをルール(1)として、ルール(1)でわからないことをわからない(1)とします。
このように定義していけば説明が循環せずにすみ、どのnでもわからない(n)であることをわからない(∞)と定義すると、これが自然な「わからない」の定義になるのではないでしょうか。
ルールの「わからない」をわからない(∞)としてゲームをすると、複雑ではありますが曖昧な部分はなく、必勝法を導くことができます。

わからないのにわかるシリーズ第2弾では、「抜き打ちテストのパラドックス」にも現れる未定義語「わからない」を自然な形で定義して、ゲーム主催者の破綻をなくしたパズルを紹介してみました。
詳しい解法はNo.2の囁きを参考にするといいと思います。
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