クイズ大陸



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?クラウ 2005/05/15 12:36
>水心子さん
そのカレンダーの考え方はとても分かりやすい説明ですね。感動しました!

この問題の背景にある問題は
「自然数A、Bが互いに素なら、pA+qBはpとqに適当な整数を当てはめれば、どんな整数も表すことが出来る」
という定理です。
これのpとqを「正の整数しかダメ」としたときに、作れない数字を考えるのが、今回のクイズですね。

この問題を解くために水心子さんが考えた「カレンダー作戦(仮)」では、自然数を「Aで割った余り」で分類して並べるところに秘密があります。

まず、「Aで割って☆余る一番小さいBの倍数」を<境界数>と呼びます。
☆には1〜(A−1)の整数が入ります。
これがカレンダーで調べたときに、作れる数と作れない数の境界に来た数で、
「カレンダーの列で一番小さいBの倍数」を表しています。

<境界数>は全て、(A−★)Bの形で表せます。
★には1〜(A−1)の整数が入り、☆の一つ一つとそれぞれ対応します。
そして、<境界数>にBをいくつか加えることで、
「Aで割って☆余る、<境界数>以上の数」を全て表せることがわかります。

そして、<境界数>はAを一つも使っていない数なので、Bをこれ以上減らすことは出来ず、
<境界数>の定義が「カレンダーの列で一番小さいBの倍数」なので、Bを減らすことも出来ません。
よって、
「Aで割って☆余る<境界数>より小さい数」
はpA+qB(p、qは自然数)の形で表せないことが分かりました。
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