裏切りのICカード ≫No. 1
紅巾
2017/10/06 12:37
ある日、紅巾君とAさんが雑談に花を咲かせていた。鉄道に乗車する際に用いるICカードについての話だった。
「紅巾君、ICカード乗車券って色々あるよね」
「ありますね。ここJR東日本だとSuica(スイカ)です」
知っているとは思うけど、と思いながら紅巾君は言った。普段からSuicaにはよくお世話になっていた。
「JR西日本のICカードはどんな名前だっけ」
「ICOCA(イコカ)ですね」
紅巾君が西日本に行く機会は全くもってなかったが、知識として知っていた。ついでに名前の由来などの雑学も教えた。
「じゃあ、紅巾君の地元のは何て言うのか教えてよ」
「はい。私の地元のは〇〇です」
紅巾君が答えたそのときだった。
「ぶっ」
急にAさんが噴き出した。紅巾君が驚いていると、
「冗談やめてよ」
Aさんが笑いながら紅巾君を叩いた。紅巾君は思いがけない反応に戸惑うばかりだった。紅巾君は真面目に本当のことを述べたまでで、冗談を言ったつもりも毛頭なければ、ましてや笑われるとは思っていなかったのである。
問題
なぜAさんは紅巾君の返答に対して笑ったのだろうか。
「紅巾君、ICカード乗車券って色々あるよね」
「ありますね。ここJR東日本だとSuica(スイカ)です」
知っているとは思うけど、と思いながら紅巾君は言った。普段からSuicaにはよくお世話になっていた。
「JR西日本のICカードはどんな名前だっけ」
「ICOCA(イコカ)ですね」
紅巾君が西日本に行く機会は全くもってなかったが、知識として知っていた。ついでに名前の由来などの雑学も教えた。
「じゃあ、紅巾君の地元のは何て言うのか教えてよ」
「はい。私の地元のは〇〇です」
紅巾君が答えたそのときだった。
「ぶっ」
急にAさんが噴き出した。紅巾君が驚いていると、
「冗談やめてよ」
Aさんが笑いながら紅巾君を叩いた。紅巾君は思いがけない反応に戸惑うばかりだった。紅巾君は真面目に本当のことを述べたまでで、冗談を言ったつもりも毛頭なければ、ましてや笑われるとは思っていなかったのである。
問題
なぜAさんは紅巾君の返答に対して笑ったのだろうか。