No. 34≫ No.35 ≫No. 36
Yss
2016/01/05 14:46
s_hskzさんのご要望もありまして、あれれさんの解答をまず公開させて頂きました。
「必ず拾います」と申し上げましたので、この議題を取り上げたいと思います。
私の理解がズレていなければ、こうなるはずなのです。
1/8追記:ズレていましたm(_'_)m 以下の記述は間違いです。
ですが記録のために、削除せず残しておきます。
まず、あれれさんの解答はこうでした。
「左の道は正直村への道である」という命題の真偽と、この質問に対するあなたの答えの真偽は一致しますか?
ここで、「この質問」とは何か、という疑問が一応あるのですが、
これは、上に書いた質問文全体のことである(「この質問」という言い方で、質問文を自己参照している)と解釈します。
ここで、あいまいさを回避するために、用語を定義したいと思います。
命題P:左の道は正直村への道である。
さらに、命題Pの真偽を問う質問を、
質問P:左の道は正直村への道ですか?
命題Q:「左の道は正直村への道である」という命題の真偽と、この質問に対するあなたの答えの真偽は一致する。
同様に、
質問Q:「左の道は正直村への道である」という命題の真偽と、この質問に対するあなたの答えの真偽は一致しますか?
命題Pの真偽を問うのが質問P、命題Qの真偽を問うのが質問Qということにします。
そして、命題Qの構成は「命題Pの真偽と、質問Qに対するあなたの答えの真偽が一致する」という形式になっています。
さて。
パターンを4つに分けて考えます。
\正ま ←質問した相手がどちらだったか
正AB
まCD
↑
左の道が、どちらの村に通じているか(という真実)
【場合Aのとき】
質問Qに対する、正直者の答えは、「はい」「いいえ」どちらも可能。になります。
まず、この場合は命題Pは真です。
i)仮に正直者が質問Qに「はい」と答えるとします。
すると、命題Pは真、命題Qも真ですから矛盾がない。
一見これで確定のように見えますが、
ii)今度は正直者が質問Qに「いいえ」と答えるとします。
すると命題Pは真、命題Qは偽ですから、実はこれでも矛盾はありません。
この場合、正直者は何と答えるのか?明確に定義できません。
【場合Bのとき】
質問Qに対する、まだら嘘つきの答えは、色々あるので順に説明しますが、
いずれにしても困ってしまいます。
仮に、あれれさんが定義されたように、質問をされたときに真実を言うか、ウソを言うか決めて、ひとつの質問の中では、自分が正直か嘘つきかは、一貫している、とした場合、
i)たまたま今回正直に答えようと決めたなら、正直者と同じ矛盾に陥ります。
ii)たまたま今回ウソをつこうとしている場合、
命題Pは真ですから、
ii-1) 質問Qに「はい」と答えると仮定すると、命題Qの真偽は真、となりますので、
質問Qへのまだら嘘つきの答えは「いいえ」と答える、つまり偽、となります。
これは矛盾してしまいます。
ii-2) 質問Qに「いいえ」と答えると仮定すると、命題Qの真偽は偽、となりますので、
質問Qへのまだら嘘つきの答えは「はい」つまり真、となります。
これも矛盾してしまいます。
つまり、まだら嘘つきが「今回はウソをつくぞ」と決めたら、質問Qに対して「はい」とも「いいえ」とも答えることができません。
【場合Cのとき】
質問Qに対して、正直者は答えることができません。
命題Pは偽ですから、
i)正直者が質問Qに対して「はい」と答えると仮定すると、
命題Qは偽となります。したがって「いいえ」と言わなければならない。
これでは、矛盾してしまいます。
ii)正直者が質問Qに対して「いいえ」と答えると仮定すると、
命題Qは真となります。したがって「はい」と言わなければならない。
こちらも、矛盾してしまいます。
つまり、場合Cにおいては、正直者は「はい」とも「いいえ」とも答えられません。
『場合Dのとき】
質問Qに対して、まだら嘘つきは、自由にウソをつくことができますが、正直に答えようとしたときには困ってしまいます。
命題Pは偽ですから、
i)たまたま今回まだら嘘つきが「正直に答えよう」としていたとすると、
正直者と同じ矛盾を抱えてしまいます。
ii)たまたま今回まだら嘘つきが「ウソを言おう」としていたととすると、
ii-1)まだら嘘つきが質問Qに対して「はい」と答えると仮定すると、
命題Qは偽となります。したがって(ウソをつくので)「はい」と言うべき。
ということで、矛盾はありません。
ところが、
ii-2)まだら嘘つきが質問Qに対して「いいえ」と答えると仮定すると、
命題Qは真となります。したがって(ウソをつくので)「いいえ」と言うべき。
ということで、矛盾はありません。
つまり場合Dにおいては、まだら嘘つきは、「はい」と答えても「いいえ」と答えても
ウソをついたことになります。ウソをつくと決めていたなら、「自由に答えられる」
ということになりますが、裏を返せば、何と答えるべきか決められないことになります。
まとめると、
場合A、Bのときは自由に真実を述べることができ(「はい」も「いいえ」も真実になる)、
しかし、ウソをつこうとすると矛盾に陥ってしまう。
場合C、Dのときは自由にウソをつくことができ(「はい」も「いいえ」もウソになる)、
しかし、真実を言おうとすると矛盾に陥ってしまう。
と、なります。
・・・というのが、私の理解で。
何度も考えた結果、これでよいと思うのですが、
ですがですが、出題者として恥ずかしい限りですが、本問の土台は、私の力量を超えた世界だと(出題後に)感じていまして、もし万が一、十分理解していないために、このような結論になっているのであれば、優しく指摘して頂けると、大変ありがたく思います。
「必ず拾います」と申し上げましたので、この議題を取り上げたいと思います。
私の理解がズレていなければ、こうなるはずなのです。
1/8追記:ズレていましたm(_'_)m 以下の記述は間違いです。
ですが記録のために、削除せず残しておきます。
まず、あれれさんの解答はこうでした。
「左の道は正直村への道である」という命題の真偽と、この質問に対するあなたの答えの真偽は一致しますか?
ここで、「この質問」とは何か、という疑問が一応あるのですが、
これは、上に書いた質問文全体のことである(「この質問」という言い方で、質問文を自己参照している)と解釈します。
ここで、あいまいさを回避するために、用語を定義したいと思います。
命題P:左の道は正直村への道である。
さらに、命題Pの真偽を問う質問を、
質問P:左の道は正直村への道ですか?
命題Q:「左の道は正直村への道である」という命題の真偽と、この質問に対するあなたの答えの真偽は一致する。
同様に、
質問Q:「左の道は正直村への道である」という命題の真偽と、この質問に対するあなたの答えの真偽は一致しますか?
命題Pの真偽を問うのが質問P、命題Qの真偽を問うのが質問Qということにします。
そして、命題Qの構成は「命題Pの真偽と、質問Qに対するあなたの答えの真偽が一致する」という形式になっています。
さて。
パターンを4つに分けて考えます。
\正ま ←質問した相手がどちらだったか
正AB
まCD
↑
左の道が、どちらの村に通じているか(という真実)
【場合Aのとき】
質問Qに対する、正直者の答えは、「はい」「いいえ」どちらも可能。になります。
まず、この場合は命題Pは真です。
i)仮に正直者が質問Qに「はい」と答えるとします。
すると、命題Pは真、命題Qも真ですから矛盾がない。
一見これで確定のように見えますが、
ii)今度は正直者が質問Qに「いいえ」と答えるとします。
すると命題Pは真、命題Qは偽ですから、実はこれでも矛盾はありません。
この場合、正直者は何と答えるのか?明確に定義できません。
【場合Bのとき】
質問Qに対する、まだら嘘つきの答えは、色々あるので順に説明しますが、
いずれにしても困ってしまいます。
仮に、あれれさんが定義されたように、質問をされたときに真実を言うか、ウソを言うか決めて、ひとつの質問の中では、自分が正直か嘘つきかは、一貫している、とした場合、
i)たまたま今回正直に答えようと決めたなら、正直者と同じ矛盾に陥ります。
ii)たまたま今回ウソをつこうとしている場合、
命題Pは真ですから、
ii-1) 質問Qに「はい」と答えると仮定すると、命題Qの真偽は真、となりますので、
質問Qへのまだら嘘つきの答えは「いいえ」と答える、つまり偽、となります。
これは矛盾してしまいます。
ii-2) 質問Qに「いいえ」と答えると仮定すると、命題Qの真偽は偽、となりますので、
質問Qへのまだら嘘つきの答えは「はい」つまり真、となります。
これも矛盾してしまいます。
つまり、まだら嘘つきが「今回はウソをつくぞ」と決めたら、質問Qに対して「はい」とも「いいえ」とも答えることができません。
【場合Cのとき】
質問Qに対して、正直者は答えることができません。
命題Pは偽ですから、
i)正直者が質問Qに対して「はい」と答えると仮定すると、
命題Qは偽となります。したがって「いいえ」と言わなければならない。
これでは、矛盾してしまいます。
ii)正直者が質問Qに対して「いいえ」と答えると仮定すると、
命題Qは真となります。したがって「はい」と言わなければならない。
こちらも、矛盾してしまいます。
つまり、場合Cにおいては、正直者は「はい」とも「いいえ」とも答えられません。
『場合Dのとき】
質問Qに対して、まだら嘘つきは、自由にウソをつくことができますが、正直に答えようとしたときには困ってしまいます。
命題Pは偽ですから、
i)たまたま今回まだら嘘つきが「正直に答えよう」としていたとすると、
正直者と同じ矛盾を抱えてしまいます。
ii)たまたま今回まだら嘘つきが「ウソを言おう」としていたととすると、
ii-1)まだら嘘つきが質問Qに対して「はい」と答えると仮定すると、
命題Qは偽となります。したがって(ウソをつくので)「はい」と言うべき。
ということで、矛盾はありません。
ところが、
ii-2)まだら嘘つきが質問Qに対して「いいえ」と答えると仮定すると、
命題Qは真となります。したがって(ウソをつくので)「いいえ」と言うべき。
ということで、矛盾はありません。
つまり場合Dにおいては、まだら嘘つきは、「はい」と答えても「いいえ」と答えても
ウソをついたことになります。ウソをつくと決めていたなら、「自由に答えられる」
ということになりますが、裏を返せば、何と答えるべきか決められないことになります。
まとめると、
場合A、Bのときは自由に真実を述べることができ(「はい」も「いいえ」も真実になる)、
しかし、ウソをつこうとすると矛盾に陥ってしまう。
場合C、Dのときは自由にウソをつくことができ(「はい」も「いいえ」もウソになる)、
しかし、真実を言おうとすると矛盾に陥ってしまう。
と、なります。
・・・というのが、私の理解で。
何度も考えた結果、これでよいと思うのですが、
ですがですが、出題者として恥ずかしい限りですが、本問の土台は、私の力量を超えた世界だと(出題後に)感じていまして、もし万が一、十分理解していないために、このような結論になっているのであれば、優しく指摘して頂けると、大変ありがたく思います。