少しずつ、まとめ、というか本問のロジックを整理していく書き込みを投稿していきたいと思います。
s_hskzさんのご指摘が的を射ていて、考えの整理に役立ちました(>o<)。
本問の「まだら嘘つき」の返答を「正直者」「嘘つき(非まだら)」と比較してみると、
【1】「あなたは正直者ですか?」と単純に質問をした場合正直者:true→(論理反転なし)→返答はYes
嘘つき:false→(論理反転あり)→返答はYes
まだら:false→(論理反転不明)→返答はYesまたはNo(返答した瞬間※に確定)
※質問者の側では返答を聞いた瞬間に確定しますが、まだら嘘つきの心の中で、どの瞬間に確定したのかは、明確な定義が与えられない限りよく分からない。
と、なります。
今度は、少し質問を複雑にして、
【2】「私があなたに『あなたは正直者ですか?」と質問したら、あなたは「はい」と答えますか?」
という質問をしたとします。ここで、少し話を整理するために、上記の質問を分解して、
命題P 「あなた(質問された人)が正直者である」
命題Q 「私が「命題Pが真であるか」を質問したら、あなたは「はい」と答える」
と定義します。
そして、命題Qが真であるかを質問します。
質問された正直者、嘘つき、まだらはそれぞれ、
質問されたときに命題Pの真偽について考える必要がありますが、
その時の真偽は、
正直者:Pの真偽true→(論理反転なし)→true→Pには「はいと答える」
→命題Qの真偽true→(論理反転なし)→ 質問への返答はYes
嘘つき:Pの真偽false→(論理反転あり)→true→Pには「はいと答える」
→命題Qのの真偽true(論理反転あり)→ 質問への返答はNo
となります。
これは、まだらではない嘘つき問題ではよく使われるロジックです。
ここで大事なことは、【1】で単純な質問をされたときの、命題Pの真偽と、
【2】の入れ子の質問をされたときの、命題Pの真偽は、一致しています。
もうすこし平たく言うと、正直者も嘘つきも【1】のように質問されたら、
自分が「はい」と答えることが自分では「分かっている」わけです。
しかし、まだら嘘つきは違います。
まだら:Pの真偽false→(論理反転不明)→Pへの返答はunknown
→命題Qの真偽unknown→(論理反転アリでもナシでも)→ 質問への返答はunknown
まだらについては命題Qの真偽が、trueにもfalseにもなれず、
unknownになってしまいます。返答は従って「沈黙」となります。
本問の設定では「分からない」と「沈黙する」という形で、
unknownがあることを示唆した設問になっていましたが、
(これを「三値論理」と言うというのは、実は浅学のため初めて知りましたが)
こういう話になっているわけです。
(まだ色々関連話題があるのですが、とりあえずここまで)
私の立てているスレは、
例によって解答以外のコメントや関連の話題、議論なども歓迎です
s_hskzさんのご指摘が的を射ていて、考えの整理に役立ちました(>o<)。
本問の「まだら嘘つき」の返答を「正直者」「嘘つき(非まだら)」と比較してみると、
【1】「あなたは正直者ですか?」と単純に質問をした場合
正直者:true→(論理反転なし)→返答はYes
嘘つき:false→(論理反転あり)→返答はYes
まだら:false→(論理反転不明)→返答はYesまたはNo(返答した瞬間※に確定)
※質問者の側では返答を聞いた瞬間に確定しますが、まだら嘘つきの心の中で、どの瞬間に確定したのかは、明確な定義が与えられない限りよく分からない。
と、なります。
今度は、少し質問を複雑にして、
【2】「私があなたに『あなたは正直者ですか?」と質問したら、あなたは「はい」と答えますか?」
という質問をしたとします。
ここで、少し話を整理するために、上記の質問を分解して、
命題P 「あなた(質問された人)が正直者である」
命題Q 「私が「命題Pが真であるか」を質問したら、あなたは「はい」と答える」
と定義します。
そして、命題Qが真であるかを質問します。
質問された正直者、嘘つき、まだらはそれぞれ、
質問されたときに命題Pの真偽について考える必要がありますが、
その時の真偽は、
正直者:Pの真偽true→(論理反転なし)→true→Pには「はいと答える」
→命題Qの真偽true→(論理反転なし)→ 質問への返答はYes
嘘つき:Pの真偽false→(論理反転あり)→true→Pには「はいと答える」
→命題Qのの真偽true(論理反転あり)→ 質問への返答はNo
となります。
これは、まだらではない嘘つき問題ではよく使われるロジックです。
ここで大事なことは、【1】で単純な質問をされたときの、命題Pの真偽と、
【2】の入れ子の質問をされたときの、命題Pの真偽は、一致しています。
もうすこし平たく言うと、正直者も嘘つきも【1】のように質問されたら、
自分が「はい」と答えることが自分では「分かっている」わけです。
しかし、まだら嘘つきは違います。
まだら:Pの真偽false→(論理反転不明)→Pへの返答はunknown
→命題Qの真偽unknown→(論理反転アリでもナシでも)→ 質問への返答はunknown
まだらについては命題Qの真偽が、trueにもfalseにもなれず、
unknownになってしまいます。返答は従って「沈黙」となります。
本問の設定では「分からない」と「沈黙する」という形で、
unknownがあることを示唆した設問になっていましたが、
(これを「三値論理」と言うというのは、実は浅学のため初めて知りましたが)
こういう話になっているわけです。
(まだ色々関連話題があるのですが、とりあえずここまで)
私の立てているスレは、
例によって解答以外のコメントや関連の話題、議論なども歓迎です