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スーパームーン
2015/12/12 10:17
解答です.この問題の裏には,対角線論法があります.
0以上1未満のすべての実数に番号をつけて,k番目の実数を実数x[k]のように書けたとします.
実数Xを,次を満たすものとします.
「Xの小数第k桁は,x[k]の少数第k桁と異なる」
このようなXは容易に構成でき,Xはすべてのx[k]と異なるので,「すべての実数に番号をつけて」という部分に矛盾.
つまり,実数には番号をつける(=自然数と1:1で対応させる)ことができない.
という論法です.これは小数点から右に進んでいきますが,逆に左に進めたものが本問でした.同じように類推すると,自然数には番号をつける(=自然数と1:1で対応させる)ことができない(という明らかにおかしな結果)となりそうですが,違いは「発散するかどうか」でした.
前述の問題では,小数点以下何桁まで続けようと0以上1未満ですから収束するのでXは実数です.一方で,本問では発散してしまうため,Xはそもそも自然数ではないのでした.
以上です.
0以上1未満のすべての実数に番号をつけて,k番目の実数を実数x[k]のように書けたとします.
実数Xを,次を満たすものとします.
「Xの小数第k桁は,x[k]の少数第k桁と異なる」
このようなXは容易に構成でき,Xはすべてのx[k]と異なるので,「すべての実数に番号をつけて」という部分に矛盾.
つまり,実数には番号をつける(=自然数と1:1で対応させる)ことができない.
という論法です.これは小数点から右に進んでいきますが,逆に左に進めたものが本問でした.同じように類推すると,自然数には番号をつける(=自然数と1:1で対応させる)ことができない(という明らかにおかしな結果)となりそうですが,違いは「発散するかどうか」でした.
前述の問題では,小数点以下何桁まで続けようと0以上1未満ですから収束するのでXは実数です.一方で,本問では発散してしまうため,Xはそもそも自然数ではないのでした.
以上です.