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Yss
2015/10/20 16:29
以下、矛盾についての説明です。
まず直感的な疑問。
「二日目である」という情報を得たときと、
「三日目である」という情報を得たときで、
確率の計算が違うのに、
「二日目である」という情報を得たときと、
「二日目または三日目である」という情報を得たときで、
確率が同じになるというのは、不自然ではありませんか?
(これが直感的な疑問)
以下、ちゃんと計算してみるとこうなります。
「目覚めたら、二日目であると知った」を事象S
「目覚めたら、三日目であると知った」を事象T
「目覚めたら、二日目または三日目であると知った」を事象ST
※事象STは S∪T と同義。←かどうかは少し議論の余地があるかも。
場合Bであるを 事象B
事象SとTは排反ですので、
条件付き確率を、Aが起きた時Bが起きる確率:PA(B)と書き、また、
同時確率を、AとBが両方起きる確率:P(A∩B)と表記すると、
P(S∩B)=PS(B)・P(S)
P(T∩B)=PT(B)・P(T)
PST(B)・P(ST) =P((S∪T)∩B) = PS(B)・P(S) + PT(B)・P(T)
と、なるはずですが、
T派(1/3派)の場合、
PS(B)=1/3
P(S)=3/6=1/2
PT(B)=1/2
P(T)=2/6=1/3
P(ST)=5/6
ですので、
PST(B) = 2/5 ←問13・14の答えになり、整合する
H派(1/2派)の場合、
PS(B)=3/11
P(S)=(1+ 1/2 + 1/3)/3=11/18
PT(B)=3/5
P(T)=(1/2 + 1/3)/3 =5/18
P(ST)=(1+ 1/2 + 1/2 +1/3 +1/3)/3=8/9
ですので、
PST(B) = 3/8 ←問13・14の答えになり、整合する
となって、それぞれ辻褄が合っているんですが、
(追記:↓ここから下の計算は、後にあれれさんのご指摘を受けて、間違いであることが分かりました。記録のために残してありますが、計算は違っています)
O派の場合、ここに矛盾がでると思うんですね。
PS(B)=1/3
P(S)=1
PT(B)=1/2
P(T)=1
P(ST)=1
P(S)、P(T)、P(ST)の定義は難しいと思うんですが、
あれれさんのNo.77のように、必ず起こるからと、
P(S)=1, P(T)=1, P(ST)=1を採用すると、
PST(B) = 5/6
となります。
しかし、問15 問16は 1/3。
ここで、辻褄が合わなくなってしまいます。
そして、もっと衝撃的な展開が、ここからです。
ここでもしも、
P(S)とP(T)の値として、
二日目だと三通り、三日目だと二通りあるから、
3:2の比率で重み付けをするような確率を定義すると、
次の質問が、O派の息の根を止める質問になります。
では、
「二日目、または、三日目、または、四日目である」
という情報を得た場合
(つまり、ただ目覚めた場合と同じ)
どう計算するのか、という話。
二日目の確率:3
三日目の確率:2
四日目の確率:1
の比率で重み付けをした場合、
どうなるかというと、
実は、1/3派(T派)の答えと同じになるんです。
計算すれば分かりますし、
目覚めの機会を全て均等に扱うというのが1/3派の主張ですから、
結局そこに帰着してしまうわけです。
O派、つまりコイントス確率空間を重視する考え方の弱点は、
「二日目または三日目である」という情報を得たときに、
・その確率は計算不可能
または
・計算できるが、条件付き確率の公式で辻褄が合わなくなる
または
・結局1/3派に鞍替えせざるを得なくなる
のどれかを選ばなければならない、
というところにあると思います。
(もうすこし概念的な表現ができたらいいのですが、私の知力ではここまでが限界・・・)
まず直感的な疑問。
「二日目である」という情報を得たときと、
「三日目である」という情報を得たときで、
確率の計算が違うのに、
「二日目である」という情報を得たときと、
「二日目または三日目である」という情報を得たときで、
確率が同じになるというのは、不自然ではありませんか?
(これが直感的な疑問)
以下、ちゃんと計算してみるとこうなります。
「目覚めたら、二日目であると知った」を事象S
「目覚めたら、三日目であると知った」を事象T
「目覚めたら、二日目または三日目であると知った」を事象ST
※事象STは S∪T と同義。←かどうかは少し議論の余地があるかも。
場合Bであるを 事象B
事象SとTは排反ですので、
条件付き確率を、Aが起きた時Bが起きる確率:PA(B)と書き、また、
同時確率を、AとBが両方起きる確率:P(A∩B)と表記すると、
P(S∩B)=PS(B)・P(S)
P(T∩B)=PT(B)・P(T)
PST(B)・P(ST) =P((S∪T)∩B) = PS(B)・P(S) + PT(B)・P(T)
と、なるはずですが、
T派(1/3派)の場合、
PS(B)=1/3
P(S)=3/6=1/2
PT(B)=1/2
P(T)=2/6=1/3
P(ST)=5/6
ですので、
PST(B) = 2/5 ←問13・14の答えになり、整合する
H派(1/2派)の場合、
PS(B)=3/11
P(S)=(1+ 1/2 + 1/3)/3=11/18
PT(B)=3/5
P(T)=(1/2 + 1/3)/3 =5/18
P(ST)=(1+ 1/2 + 1/2 +1/3 +1/3)/3=8/9
ですので、
PST(B) = 3/8 ←問13・14の答えになり、整合する
となって、それぞれ辻褄が合っているんですが、
(追記:↓ここから下の計算は、後にあれれさんのご指摘を受けて、間違いであることが分かりました。記録のために残してありますが、計算は違っています)
O派の場合、ここに矛盾がでると思うんですね。
PS(B)=1/3
P(S)=1
PT(B)=1/2
P(T)=1
P(ST)=1
P(S)、P(T)、P(ST)の定義は難しいと思うんですが、
あれれさんのNo.77のように、必ず起こるからと、
P(S)=1, P(T)=1, P(ST)=1を採用すると、
PST(B) = 5/6
となります。
しかし、問15 問16は 1/3。
ここで、辻褄が合わなくなってしまいます。
そして、もっと衝撃的な展開が、ここからです。
ここでもしも、
P(S)とP(T)の値として、
二日目だと三通り、三日目だと二通りあるから、
3:2の比率で重み付けをするような確率を定義すると、
次の質問が、O派の息の根を止める質問になります。
では、
「二日目、または、三日目、または、四日目である」
という情報を得た場合
(つまり、ただ目覚めた場合と同じ)
どう計算するのか、という話。
二日目の確率:3
三日目の確率:2
四日目の確率:1
の比率で重み付けをした場合、
どうなるかというと、
実は、1/3派(T派)の答えと同じになるんです。
計算すれば分かりますし、
目覚めの機会を全て均等に扱うというのが1/3派の主張ですから、
結局そこに帰着してしまうわけです。
O派、つまりコイントス確率空間を重視する考え方の弱点は、
「二日目または三日目である」という情報を得たときに、
・その確率は計算不可能
または
・計算できるが、条件付き確率の公式で辻褄が合わなくなる
または
・結局1/3派に鞍替えせざるを得なくなる
のどれかを選ばなければならない、
というところにあると思います。
(もうすこし概念的な表現ができたらいいのですが、私の知力ではここまでが限界・・・)