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s_hskz
2015/11/13 12:28
そういえば、ベルトランのパラドックスは面倒くさい内容なので、美味しいところ(【何をもって同様に確からしい】とするかについて複数の解釈がある)がある、数え上げるだけですむ問題を探しておりましたところ、先日、海外サイトで出くわしました。
===
ある金持ちが新築の自宅の居間に絵画の額縁を6枚かざるスペースをもうけました。以下。
□
□
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□□□
金持ちは画家をやとい、6枚の絵を描いてそれぞれ額縁にはめるように言いました。条件はたったひとつで、それ以外は画家の裁量にまかせ、好きなように描いてよいというものでした。
◆条件
L字型のスペースのうち縦にならぶ4枚のうちどれか1枚には必ず風景画があること、そしてまた、横に並ぶ3枚のうちどれか1枚には必ず風景画があること。
〈問〉L字型の角にあたる1枚が風景画である確率を求めよ。
===
なんというアバウトな!
この問題は答えなしで出題され、読者がチャレンジし、しばらくしてから出題者により解説がまとめられました。
読者の反応は、概ね、2派にわかれました。
第一の派は、6枚の絵のそれぞれにおいて、風景画の描かれる確率は1/2とし、2^6=64通りのうち金持ちによる条件を満たさないものを排除し、角に風景画があるケースを数え上げるものでした。
第二の派は、画家が何枚の風景画を描くか、1枚から6枚までの確率を等しいとし、おのおのの枚数において、金持ちによる条件を満たさないものを排除し、角に風景画があるケースを数え上げ、最後に、1枚のときの確率、2枚のときの確率、など、枚数ごとの確率を平均化するものでした。
2派が算出した確率は異なりました。〈何をもってして同様に確からしいとするか〉について異なれば確率の値は異なりますが、どちらかが数学的に間違いだ、というわけにはいかない問題として、ベルトランのパラドックス同様に面白い問題です。
そういえば、ベルトランのパラドックスは面倒くさい内容なので、美味しいところ(【何をもって同様に確からしい】とするかについて複数の解釈がある)がある、数え上げるだけですむ問題を探しておりましたところ、先日、海外サイトで出くわしました。
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ある金持ちが新築の自宅の居間に絵画の額縁を6枚かざるスペースをもうけました。以下。
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金持ちは画家をやとい、6枚の絵を描いてそれぞれ額縁にはめるように言いました。条件はたったひとつで、それ以外は画家の裁量にまかせ、好きなように描いてよいというものでした。
◆条件
L字型のスペースのうち縦にならぶ4枚のうちどれか1枚には必ず風景画があること、そしてまた、横に並ぶ3枚のうちどれか1枚には必ず風景画があること。
〈問〉L字型の角にあたる1枚が風景画である確率を求めよ。
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なんというアバウトな!
この問題は答えなしで出題され、読者がチャレンジし、しばらくしてから出題者により解説がまとめられました。
読者の反応は、概ね、2派にわかれました。
第一の派は、6枚の絵のそれぞれにおいて、風景画の描かれる確率は1/2とし、2^6=64通りのうち金持ちによる条件を満たさないものを排除し、角に風景画があるケースを数え上げるものでした。
第二の派は、画家が何枚の風景画を描くか、1枚から6枚までの確率を等しいとし、おのおのの枚数において、金持ちによる条件を満たさないものを排除し、角に風景画があるケースを数え上げ、最後に、1枚のときの確率、2枚のときの確率、など、枚数ごとの確率を平均化するものでした。
2派が算出した確率は異なりました。〈何をもってして同様に確からしいとするか〉について異なれば確率の値は異なりますが、どちらかが数学的に間違いだ、というわけにはいかない問題として、ベルトランのパラドックス同様に面白い問題です。