本問(応用除く)の解答と解説を公開します。
>>33 に、ベイズの定理についてコメントしましたので、
それと合わせて、読んで頂きたく、お願いいたします。
まず、本問(応用問題ではない方)についてですが、
事象A 彼が天使である (AngelのA)
事象D 彼が悪魔である (DevilのD)
事象B 彼が悪魔と判定される (とりあえずB)
と、置きます。
このAD大陸の住人は必ず天使か悪魔かのどちらかですから、
当然、
事象Aと事象Dは背反です。一方が成り立てば必ず他方は成り立たない。
>>33 とは求めるものの記号が少し異なっていますが、
P
B(D)=P
D(B)・P(D)/P(B)・・・(式1)
P
B(A)=P
A(B)・P(A)/P(B)・・・(式2)
の2式を立てて、分母を消去します。
P
B(D)/P
B(A) = P
D(B)・P(D) / (P
A(B)・P(A))
左辺:彼が悪魔判定されたときに彼が悪魔である確率/彼が悪魔判定されたときに彼が天使である確率
右辺分子:彼が悪魔であるときに悪魔判定が出る確率・彼が悪魔である(事前)確率
右辺分母:彼が天使であるときに悪魔判定が出る確率・彼が天使である(事前)確率
左辺は事後確率(求めたいもの)、
右辺は悪魔チェッカーの結果を知る前に分かっている事前確率のみからなっています。
右辺はそれぞれ、問題文に与えられています。
P
D(B)=99/100
P
A(B)=10/100
ここで彼が悪魔である(天使である)事前確率は、
両親が天使、と分かっていますから、生まれる率から計算するのが、
最も妥当だと考えられます。そこで、
P(D)=1/10
P(A)=9/10
と、なります。
ここで、答えを計算する前に、ひとつ式を変換しておくと、
P
B(D)/P
B(A) = (P(D)/P(A))・(P
D(B)/P
A(B))
と、なります、
この式の意味ですが、
左辺は、悪魔判定が出た後の、【悪魔である確率と天使である確率の比】
となっていて、
右辺の
ひとつ目の括弧は、悪魔判定が出る前の、【悪魔である確率と天使である確率の比】
ふたつ目の括弧は、悪魔チェッカー(という新たな情報)によって得られた、確率判断の変化
と、言えます。
この形のまま、数値を代入しますと、
P
B(D)/P
B(A) = (1/9)・(99/10)
と、なります。
悪魔チェッカーを使う前には、両親が天使であることから、
彼が悪魔である確率:彼が天使である確率=1:9と見積もれたのですが、
悪魔チェッカーの結果によってこれが、99/10ほど、悪魔側に寄った、
ということになります。
あとは、
P
B(A)=1-P
B(D)ですから、代入して整理すると、
彼が悪魔である確率は、11/21 となります。
数え上げによる解法は、たっくん4さんの解答
>>13 が分かりやすいので、
そちらをご参照いただければと思います。
ぼやき餅さんの解答
>>11 も、大変簡潔で分かりやすいと思います。
(分かりやすいご解答に感謝いたします)
追って、応用問題の方の解答も公開しますのでお待ち下さいませm(_'_)m
>>33 に、ベイズの定理についてコメントしましたので、
それと合わせて、読んで頂きたく、お願いいたします。
まず、本問(応用問題ではない方)についてですが、
事象A 彼が天使である (AngelのA)
事象D 彼が悪魔である (DevilのD)
事象B 彼が悪魔と判定される (とりあえずB)
と、置きます。
このAD大陸の住人は必ず天使か悪魔かのどちらかですから、
当然、
事象Aと事象Dは背反です。一方が成り立てば必ず他方は成り立たない。
>>33 とは求めるものの記号が少し異なっていますが、
PB(D)=PD(B)・P(D)/P(B)・・・(式1)
PB(A)=PA(B)・P(A)/P(B)・・・(式2)
の2式を立てて、分母を消去します。
PB(D)/PB(A) = PD(B)・P(D) / (PA(B)・P(A))
左辺:彼が悪魔判定されたときに彼が悪魔である確率/彼が悪魔判定されたときに彼が天使である確率
右辺分子:彼が悪魔であるときに悪魔判定が出る確率・彼が悪魔である(事前)確率
右辺分母:彼が天使であるときに悪魔判定が出る確率・彼が天使である(事前)確率
左辺は事後確率(求めたいもの)、
右辺は悪魔チェッカーの結果を知る前に分かっている事前確率のみからなっています。
右辺はそれぞれ、問題文に与えられています。
PD(B)=99/100
PA(B)=10/100
ここで彼が悪魔である(天使である)事前確率は、
両親が天使、と分かっていますから、生まれる率から計算するのが、
最も妥当だと考えられます。そこで、
P(D)=1/10
P(A)=9/10
と、なります。
ここで、答えを計算する前に、ひとつ式を変換しておくと、
PB(D)/PB(A) = (P(D)/P(A))・(PD(B)/PA(B))
と、なります、
この式の意味ですが、
左辺は、悪魔判定が出た後の、【悪魔である確率と天使である確率の比】
となっていて、
右辺の
ひとつ目の括弧は、悪魔判定が出る前の、【悪魔である確率と天使である確率の比】
ふたつ目の括弧は、悪魔チェッカー(という新たな情報)によって得られた、確率判断の変化
と、言えます。
この形のまま、数値を代入しますと、
PB(D)/PB(A) = (1/9)・(99/10)
と、なります。
悪魔チェッカーを使う前には、両親が天使であることから、
彼が悪魔である確率:彼が天使である確率=1:9と見積もれたのですが、
悪魔チェッカーの結果によってこれが、99/10ほど、悪魔側に寄った、
ということになります。
あとは、
PB(A)=1-PB(D)ですから、代入して整理すると、
彼が悪魔である確率は、11/21 となります。
数え上げによる解法は、たっくん4さんの解答 >>13 が分かりやすいので、
そちらをご参照いただければと思います。
ぼやき餅さんの解答 >>11 も、大変簡潔で分かりやすいと思います。
(分かりやすいご解答に感謝いたします)
追って、応用問題の方の解答も公開しますのでお待ち下さいませm(_'_)m