ｸｲｽﾞ大陸

「 …でも待てよ。残念と思ってくれてるって事は、少しは期待してもいいのか？」

そうつぶやいた時にはすでにマキさんの背中も見えなくなっていた。
俺は近くのブランコに腰を下ろし、先ほどの暗号の紙を見直し始める。

暗号の鍵は、抜き出した漢字を英語に変換すると……だよな。
その導き出した鍵は、どう利用すればいいのか。

…子どもに戻ってだなんて、暗号解読の糸口でも見つかったのかしら？

突然、ふとマキさんがいい残した言葉が浮かんだ。
子どもに戻って…戻せって事か？
確かに膝だの、痒みだの…こんな漢字は幼い子どもには難しいよな。
情けないが、俺も漢字で書けと言われてもスラスラ書ける自信は無い。

漢字と英語の勉強の後は、頭を空っぽにして全部ひらがなにしてみるか。