ｸｲｽﾞ大陸

「 …あら。子どもに戻ってだなんて、暗号解読の糸口でも見つかったのかしら？」

先ほど俺が口にしたつぶやきにマキさんが答えた。

「 いえ、特に意味があって言った訳ではないんですが…。」

「 そうでしたか。それは残念。仕方ないですわね。あなたが暗号解読して一段落するまで指折数えて待つ事にいたしますわ。…ご機嫌よう。」

「 あ、マキさん！ちょっとお待ちください！」

深々と頭をさげて公園から立ち去ろうとするマキさんを慌てて呼び止めるも虚しく、
彼女は見た目のおしとやかさとは裏腹に、かなりの早足で遠ざかっていく…。