クイズ大陸



履歴 検索 最新 出題

No. 5≫ No.6 ≫No. 7
?害鳥 2015/04/13 15:48
解答です.

数列{2^n}の下m桁の最小周期がrであるとすれば
2n+r−2n=α×10m
を満たすような,10の倍数でない自然数αが存在する.
ここで,2nはm桁以上である必要があるので,少なくともn≧mが成り立つ.
両辺を2mで割ると
2n−m(2r−1)=α×5m …(1)
となる.

次に下m+1桁の最小周期を求めよう.これが下m桁の最小周期の整数倍になるのは明らかなので,これをsrと置く.sは自然数である.すると次式を満たす10の倍数でない自然数βが存在する.
2n+sr−2n=β×10m+1
両辺を2m+1で割ると
2n−m−1(2sr−1)=β×5m+1 …(2)
(2)式の左辺を因数分解すると
2n−m−1(2r−1)(2r(s−1)+2r(s−2)+…+2r+1)
となるが,これと(1)式を用いると,(2)式は次のように書ける.
2n−m−1×α×5m×(2r(s−1)+2r(s−2)+…+2r+1)=β×5m+1
これを整理すると
2n−m−1×{2r(s−1)+2r(s−2)+…+2r+1}=5×β/α …(3)

(1)(2)式を見ればわかる通り,α,βはいずれも偶数である.偶数であって10の倍数ではないのだから5の倍数であってはならない.よって(3)式より左辺の{}内は5の倍数である.そのようになる最小のsは5である.

下1桁の最小周期が4であるので,帰納的に下m桁の最小周期は4×5m−1であることがわかった.

2nにおいて,下m桁がとり得る値を考える.10mは2mの倍数であるので,下m桁が2mの倍数であれば,全体として2mの倍数である.そのうち,末尾が0のものはとりえない.
m桁以下の数のうち,2mの倍数であり,末尾が0でない数の個数を求めよう.
m桁以下の非負整数は10m個あり,そのうち2mの倍数であるものは5m個ある.更に,そのうち末尾が0であるものは全て2m×5の倍数になっているので,その個数は5m−1個である.よって,それを除くと条件を満たす数の個数は4×5m−1となる.

これは,下m桁の最小周期と同じであるので,結局,2nの下m桁は2mの倍数であって末尾が0でないものを1回ずつとって1周期をなす.

よって,下m桁のうち最小のものは0000000…0002mである(2mの桁数がpであるならば0はm−p個並んでいる).つまり,桁数関数f(m)を2mの桁数であるとすれば,下m桁にはm−f(m)個の0が並ぶ.

mを1増やすと,f(m)は増えないか,あるいは1増えるかである.したがって,m−f(m)は増えないか,1増えるかであり,最小の1−f(1)=0以上の全ての整数値をとりながら増えていく.よって,m−f(m)=2015となるmも存在するので,0がちょうど2015個だけ並ぶ2nは存在する.
編集