ｸｲｽﾞ大陸

「そろそろラストオーダーだな。最後にもう一杯頼んでおくか。君はどうする？」

「じゃあ、ジョッキ１杯を頼む」

「すみませーん、ビール２つ下さい。ショットグラス１杯とジョッキ１杯で」

「ショットグラス１杯って、それしか飲まないのか」

「まぁ今日は十分飲んだからな。それより、会計どうする？」

「割り勘にするのも面倒だから、どうだ、賭けをして負けた方がおごるっていうのは」

「おっ、いいね。それで、何をするんだい」

「早飲み対決さ。僕がジョッキ１杯を飲んで、君がショットグラス１杯を飲む。先に飲み干した方が勝ち、という極めて簡単なルールだ」

「おいおい、そんなのたったショットグラス１杯しか飲まない僕の方が有利に決まってるじゃないか」

「それでいい。早飲みには自信があるんだ。ただしハンデとして、僕がジョッキに手をつけるよりも前に君がショットグラスに手をつけたらだめだよ。君がフライングをしないように」

「分かった。受けてたとう」







「僕の負けだ。これは驚いた。まさかジョッキ１杯も飲んだ君が勝つとは」

「言っただろう、早飲みには自信があるって」

「しかし、その手は少し卑怯ではないのかい」

「そんなことはないさ。なんのルール違反もしていない。そして今日はおごってくれてありがとう」

「仕方ないな」