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山と胃薬
2014/08/26 19:11
B作は混乱していた。
もう一度、カードを確認する。
片方は8だ、これは分かる。だが、
B作はもう片方に目を移し、そこにある数字をまじまじと見つめる。
「9」
おかしい、
問題の前提にはなかったカードだ。問題文を読み間違えたか?
焦りを悟られないように、A太の方を伺う。
A太は、そっけなくカードを眺めている。
そこでアナウンスが入り、A太に問いがなされた。
「分からない。」
A太はそう答え、ふとB作を見る。
B作と目が合うと、口を横に広げ、にんまりと、笑った。
こいつ!仕掛けたな!
おそらくA太が何かしらの不正をしたに違いない!
まずは落ち着こう、時間は無い。冷静に考えよう。
8の裏は1だ、これは分かる。
だが9となると・・・裏はやはり0ということになる。
そこでアナウンスが入り、B作が答える番になった。
どうしようか・・・
B作は迷いながらも、A太を睨む。
A太は、まだ不敵に微笑んでいた。
クソッ!この問題に俺の全てがかかっているんだ!
9のカードが混じっていたのは予想外だが、これも規定通りなら・・・!
「2つとも分かります。」
B作は答えた。会場がどよめく。
A太も驚いたようだ、こちらを見返してくる。もう後戻りは出来ない!
「数字は1と・・・0だ!」
会場は一瞬にして静まり返った。
ただ一人、A太だけが笑っている。楽しそうに、手を叩きながら。
なぜ・・・だ。 だって9のカードだろ!
B作は机のカードをひったくり、裏を見る。そこには、
逆さの「2」。
(あっ!解答になってなかった!)
もう一度、カードを確認する。
片方は8だ、これは分かる。だが、
B作はもう片方に目を移し、そこにある数字をまじまじと見つめる。
「9」
おかしい、
問題の前提にはなかったカードだ。問題文を読み間違えたか?
焦りを悟られないように、A太の方を伺う。
A太は、そっけなくカードを眺めている。
そこでアナウンスが入り、A太に問いがなされた。
「分からない。」
A太はそう答え、ふとB作を見る。
B作と目が合うと、口を横に広げ、にんまりと、笑った。
こいつ!仕掛けたな!
おそらくA太が何かしらの不正をしたに違いない!
まずは落ち着こう、時間は無い。冷静に考えよう。
8の裏は1だ、これは分かる。
だが9となると・・・裏はやはり0ということになる。
そこでアナウンスが入り、B作が答える番になった。
どうしようか・・・
B作は迷いながらも、A太を睨む。
A太は、まだ不敵に微笑んでいた。
クソッ!この問題に俺の全てがかかっているんだ!
9のカードが混じっていたのは予想外だが、これも規定通りなら・・・!
「2つとも分かります。」
B作は答えた。会場がどよめく。
A太も驚いたようだ、こちらを見返してくる。もう後戻りは出来ない!
「数字は1と・・・0だ!」
会場は一瞬にして静まり返った。
ただ一人、A太だけが笑っている。楽しそうに、手を叩きながら。
なぜ・・・だ。 だって9のカードだろ!
B作は机のカードをひったくり、裏を見る。そこには、
逆さの「2」。
(あっ!解答になってなかった!)