私立探偵パック・リー 『誘拐事件』 ≫No. 1
かえるの妻
2013/12/06 19:05
『はい、パック・リー探偵事務所。』
「助けてください、息子が誘拐されたんだ。」
『ご依頼ですね。では、すぐそちらに伺います。住所とお名前を。』
「イミテージョン・ストリートの89番。ホッパーといいます。」
『今 ご使用の電話番号は、ご自宅のものですか?』
「そうです。」
『わかりました。のちほど。』
「ホッパーさん、お待たせしました。」
「探偵さんですね。誰にも見られなかったでしょうね?」
「落ち着いて。まずはこれで調べさせていただきます。」
「なんですその機械は?」
「盗聴器や隠しカメラは・・・ありません、大丈夫です。
改めまして自己紹介を。探偵のパック・リーです。」
「私はモーガン・ホッパー。誘拐されたのは私の息子サム、6歳です。
そこに飾ってある絵はサムが描いたんだ。」
「ほう、上手ですね。では順を追って話してください。」
「今朝は私は色々と忙しかったので、サムをおつかいに行かせたんです。
そうしたら、なかなか帰ってこないので、少し不安になりまして。
捜しに行こうかと思った瞬間、電話が鳴ってね。
機械で加工されたような声で、確か、こう言ったんです。
『サム君を預かった。警察に連絡すれば残念な結果になるからそのつもりで。
こちらの要求は、また改めて知らせる』とね。
こういう事態に不慣れですし、相談できる相手も思いつかなくてね、
昨日ポストに入っていたチラシを思い出して、こうしてご連絡しました。
チラシといえば探偵さん、写真どおりの男前ですなぁ。」
「恐縮です。」
「探偵さんに連絡したあと、すぐまた電話が鳴ったので飛び上がりました。
私の経営する会社の役員からでしたがね。2分ほど仕事の話をして切りました。
その電話の後、もしも犯人に監視されていたらと思い当たって。
犯人からすれば、警察も探偵も同じに見えるでしょ。
そんな怖いことを考えてたら、ちょうど探偵さんがいらしたと、そんな訳で。」
「私もプロです。目立たないように充分に配慮して、こちらに参りました。
経緯はわかりました。日曜日でも朝からお仕事ですか。いつもこのご自宅で?」
「家でできる内容も多いので時々は。しかし通常はオフィスに出向いています。」
「あなた以外に、サム君に家族や親しいかたは?」
「関係者を疑え、っていうことですか?」
「ええ、犯人の心当たりがありますか?」
「いや。経営者の子というだけで、誰に狙われてもおかしくないだろうなぁ。
家族は居ません。それから、毎週火曜日にだけ、
家政婦さんに来てもらって雑用を頼むことにしていますよ。でも、
私だって積極的に家事をやることにしているし、サムも手伝ってくれる。」
「わかりましたホッパーさん。では、まず
この近辺で怪しい人物が目撃されていないか調査しましょう。
目的は、サム君を無事に連れ戻すことで宜しいですね。
報酬についてですが、チラシにも記載したとおり・・・」
「探偵さん、質問していいですか?」
問題
モーガンは、どのような質問をするのでしょう?
理由も併せてお答えください。
推理は囁きでお願いします。
かえるの妻 2013/12/06 19:05
「助けてください、息子が誘拐されたんだ。」
『ご依頼ですね。では、すぐそちらに伺います。住所とお名前を。』
「イミテージョン・ストリートの89番。ホッパーといいます。」
『今 ご使用の電話番号は、ご自宅のものですか?』
「そうです。」
『わかりました。のちほど。』
「ホッパーさん、お待たせしました。」
「探偵さんですね。誰にも見られなかったでしょうね?」
「落ち着いて。まずはこれで調べさせていただきます。」
「なんですその機械は?」
「盗聴器や隠しカメラは・・・ありません、大丈夫です。
改めまして自己紹介を。探偵のパック・リーです。」
「私はモーガン・ホッパー。誘拐されたのは私の息子サム、6歳です。
そこに飾ってある絵はサムが描いたんだ。」
「ほう、上手ですね。では順を追って話してください。」
「今朝は私は色々と忙しかったので、サムをおつかいに行かせたんです。
そうしたら、なかなか帰ってこないので、少し不安になりまして。
捜しに行こうかと思った瞬間、電話が鳴ってね。
機械で加工されたような声で、確か、こう言ったんです。
『サム君を預かった。警察に連絡すれば残念な結果になるからそのつもりで。
こちらの要求は、また改めて知らせる』とね。
こういう事態に不慣れですし、相談できる相手も思いつかなくてね、
昨日ポストに入っていたチラシを思い出して、こうしてご連絡しました。
チラシといえば探偵さん、写真どおりの男前ですなぁ。」
「恐縮です。」
「探偵さんに連絡したあと、すぐまた電話が鳴ったので飛び上がりました。
私の経営する会社の役員からでしたがね。2分ほど仕事の話をして切りました。
その電話の後、もしも犯人に監視されていたらと思い当たって。
犯人からすれば、警察も探偵も同じに見えるでしょ。
そんな怖いことを考えてたら、ちょうど探偵さんがいらしたと、そんな訳で。」
「私もプロです。目立たないように充分に配慮して、こちらに参りました。
経緯はわかりました。日曜日でも朝からお仕事ですか。いつもこのご自宅で?」
「家でできる内容も多いので時々は。しかし通常はオフィスに出向いています。」
「あなた以外に、サム君に家族や親しいかたは?」
「関係者を疑え、っていうことですか?」
「ええ、犯人の心当たりがありますか?」
「いや。経営者の子というだけで、誰に狙われてもおかしくないだろうなぁ。
家族は居ません。それから、毎週火曜日にだけ、
家政婦さんに来てもらって雑用を頼むことにしていますよ。でも、
私だって積極的に家事をやることにしているし、サムも手伝ってくれる。」
「わかりましたホッパーさん。では、まず
この近辺で怪しい人物が目撃されていないか調査しましょう。
目的は、サム君を無事に連れ戻すことで宜しいですね。
報酬についてですが、チラシにも記載したとおり・・・」
「探偵さん、質問していいですか?」
問題
モーガンは、どのような質問をするのでしょう?
理由も併せてお答えください。
推理は囁きでお願いします。