クイズ大陸



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大陸探偵からの技量テスト2 ≫No. 1
? 2013/01/15 22:16囁き
守番の依頼を請け負っていた大陸探偵。
暇そうにソファに座る。
庭からなにやら怪しい気配を感じ、二枚引違いの掃き出し窓から庭をみた。
そこには長身のスーツ姿の男が立っていた。
その男を確認した大陸探偵は、やれやれと思いつつ、暇潰しにちょうど良いかもしれないと思い直しその窓を開ける。

「大陸探偵、今日こそあなたの助手にしていただきますよ。」

そう自信満々に言い放ったのは、大陸探偵のストーカー兼助手希望の男だった。

「やあ、君か。いつもご苦労様…今日は一段と冷えるねえ…ああ、ごめん、ちょっとトイレに行ってくるから、その間にこの窓の下へ僕の靴を置いておいてくれる?
僕の靴は玄関においてあるんだ。玄関には僕の靴しか無いからすぐわかると思うよ。後でちょっと庭に出たいんだ。」

「は、はい!」

もしかすると、この作業も探偵助手になるためのテストかも知れない。
そんな男の気持ちを知ってか知らずか、大陸探偵はその窓をキッチリと閉めリビングから出ていった。

男は大急ぎで庭から玄関に向かう。
その玄関には言われた通り一足だけスニーカーが揃えてあった。
とある武将のエピソードを真似て、その靴を懐にいれて温めながら先程の窓の下へと運ぶ。

…ただ、靴を置くだけでは駄目だ。

あの大陸探偵がただ靴を運べと言うだけなはずはない、きっとなにか意味があるはずだ。

先程の場所に戻ると先ずは懐から靴を取り出す。
ポケットからハンカチを取り出し靴底を磨く。
踵を窓の方向に向けてピッタリと揃える。
靴を置いた時の見た目も気になり、
二枚の掃き出し窓のちょうど真ん中の位置へ狂いのないよう慎重に靴を置いた。
数ミリ程、リボン結びの紐の長さが異なっていた事が気になり、もう一度紐を丁寧に結び直す。
…踏み潰した踵が気になったが、それが大陸探偵の履き方だとあえてそのままにしておいた。

…よし、完璧だ!!

数分後、その窓へ戻ってきた大陸探偵。
カラカラ…と少し窓を開け、目線を下げ男の準備した靴を確認した。

「ああ、ありがとう。
うーん…君が靴を置いてくれたこの作業。
僕が点数をつけるとすると、これだと百点満点中、五十点だなあ。」

「えええ!?あれだけ頑張ったのに、たったの五十点!?」

【問題】
靴を置く作業を百点満点にするにはどうすれば良かったのでしょうか。

別解が多数あると思いますが、こちらが用意した答えとの一致で正解といたしますので、ご了承ください。
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