クイズ大陸



履歴 検索 最新 出題

No. 10≫ No.11 ≫No. 12
?Jacob 2013/01/13 07:10
問1:
1/a + 1/b = 1/2013  両辺に ×2013ab
2013b + 2013a = ab  
ab − 2013(a + b) = 0
ab − 2013(a + b) + 2013^2 = 2013^2
(a − 2013)(b − 2013) = 2013^2

これより、(a − 2013) と (b − 2013) は 2013^2 の約数であることが解かる。
今、x が 2013^2 の約数であるとすると、a と b は以下のように書ける。
a = 2013 + 2013^2/x
b = 2013 + x

2013^2 = 3^2・11^2・61^2 であるから、a も b も正の整数となるような x は、
x = 3^(n1)・11^(n2)・61^(n3) (n1、n2、n3 は 0、1、2 いずれかの整数) であり、
計、3 × 3 × 3 = 27 通りある。このうち、a = b となる解が1つあり、
残りのうち a > b となるものと、 a < b となるものが半々ずつあるから、
題意を満たす(a, b) の組み合わせは 13 通りである。

そのうち a, b, 2013 の3つの数の最大公約数が 1 となるものは、
x = 1, 3^2, 11^2, 3^2・11^2 のときであって、(a, b) を書き下せは、
(a, b) = (4054182, 2014), (452254, 2022), (35502, 2134), (5734, 3102)
___________________________________

問2:
1/a + 1/b = 10/2013  の両辺を 10 で割れば、
1/10a + 1/10b = 1/2013  A=10a, B=10b と置くと、
1/A + 1/B = 1/2013  (A, Bは 10 の倍数)

問1のときと同様に式を変形すると、
A = 2013 + 2013^2/X
B = 2013 + X
と書ける。今、A も B も整数であるから X は 2013^2 の約数でなければならず、
その内、A と B が共に 10 の倍数となるようなものはないので、
条件を満たすような (a, b) の組合わせは存在しない。
___________________________________

問3:
問2と同様に、A=10a, B=10b と置いて式を変形すると、
A = 2013^10 + 2013^20/X …@
B = 2013^10 + X …A

A と B は正の整数であることから、少なくても X は 2013^20 の約数であり、
X = 3^(n1)・11^(n2)・61^(n3)…B (n1,n2,n3 は整数で、0≦n1, n2, n3≦20 )
の 21×21×21=9261 通りに絞られる。この内、A と B が10の倍数になるものを探す。
ここで、B式を@とAに代入して次のように式を纏めておく。
A = 2013^10 + 3^(20-n1)・11^(20-n2)・61^(20-n3)
B = 2013^10 + 3^(n1)・11^(n2)・61^(n3)

以下、s ≡ t (mod n) は s を n で割った余りと t を nで割った余りが等しいことを意味する。
2013^10 ≡ 3^10 ≡ 9 (mod 10) であるから、
3^(20-n1)・11^(20-n2)・61^(20-n3) ≡ 3^(n1)・11^(n2)・61^(n3) ≡ 1 (mod 10) …C
でなければならない。

11 ≡ 1 (mod 10), 61 ≡ 1 (mod 10), 3^(4m) ≡ 1 (mod 10)
3^(4m+1) ≡ 3 (mod 10), 3^(4m+2) ≡ 9 (mod 10), 3^(4m+3) ≡ 7 (mod 10) であり、
また s1 ≡ t1 (mod n), s2 ≡ t2 (mod n) ならば、s1・s2 ≡ t1・t2 (mod n)
が成り立つことに注意して、式Cを満たすn1, n2, n3の値を考えると、

(0≦n2, n3≦20), (n1=0,4,8,12,16,20) の 21×21×6=2646 通りあることが解かる。
この内、a > b となるものと a < b となるものが半分ずつあるので、条件を満たすものは 1323通り。
編集