「何してるんだい? 中・流刑事」
夕暮れ。熱心にパソコンに向かい、愉しさと悩ましさの入り混じる、複雑な表情でキーボードを叩く中・流刑事に、ビン・ボウ警部補は声をかけた。中・流刑事は普段、職場では滅多にパソコンを使わないため、珍しいこともあるものだと気になってのことだった。
「ああ、ビン・ボウ警部補」画面から目を離した中・流刑事は、いつものように、 「相変わらず懐が寂しそうですね」と、もはや慣例化された皮肉を口にした。
ビン・ボウ警部補は部下から放たれた言葉の棘を黙殺してから、パソコンの画面に目をやる。「何だそりゃ。『クイズ半島』?」
「ええ。最近見つけたんですよ。おもしろいサイトでしてね。名前の通り、クイズに関するサイトです。ユーザーが自由にクイズを投稿したり、他のユーザーの投稿したクイズに答えたりすることができるんですよ」
「ほおう」
「で、僕も今日の昼、クイズを投稿してみたわけです。お、回答がいくつか集まってますね」
2012/6/27 12:34:35
中・流
はじめまして!
今日このサイトを発見して、矢も盾もたまらず参加したくなり、早速投稿させていただきました、中・流と申します。以後、お見知りおきを。
では、早速ですが問題です。
私は現職の警察官なのですが、うちの署に少し風変わりな上司がいます。どう風変わりなのかというと、人一倍お金に縁がないのです。衣類はすべて継ぎはぎだらけだし、昼食は毎日、あたりめ(イカのするめのこと)一本で我慢しています。家や車もボロいです。でも、そんな経済的底辺にいながらも、彼には家族がいるのです。奥さん、そして娘さん、息子さんが一人ずつ。いったいどうやって彼らを養っているのか以前から不思議に思っているのですが、聞いても、その上司は教えてくれません。まさか、何がしかの犯罪行為をもって利益を得ているのでは? などと私は勘ぐっているのですが、彼は「そんなことはしないさ」と軽く笑って返すばかり。ですが、彼は事実、いつ犯罪に走ってもおかしくないくらいに、逼迫しているのです。
でも、よく考えたら不思議です。公務員としての月々の手取りだってあるはずなのに、どうしてそこまでド貧乏なのだろう?
なにか理由があるはずなんです。
私はいち警察官として、そして、彼の長年の部下として、この謎を追及していきたいと思っています。
問題:上の文章に句点はいくつ?
(訂正箇所:文→文章)
――――――――――
No.1
2012/6/27/12:34:44
ファイナル・ロブスター
15個?
――――――――――
No.2
2012/6/27/13:56:44
空蝉
↑と同じです。
――――――――――
No.3
2012/6/27/14:12:14
キョンシー長沢
よろしく〜♪
とゆーか、中・流って本名??
んなわけないよね〜、こんな変なお名前。
問題の答えは、ずばり、「いくつか」でどうですか?^^
――――――――――
No.4
2012/6/27/16:57:02
時空のハザマ
数えるのだりい・・・・・。
というかこれ、クイズじゃねえだろ。
捻りがあるなら別だが。
――――――――――
「中・流・・・・・・なんというか・・・・・・これは・・・・・・」
「ね、おもしろいでしょ」
「おもしろくない。というより、これは立派な個人情報の流出じゃないのか?」
「No.1〜No.4は、この問題に答えてくれた人たちの返答ですよ。もっとも、No1で正解されちゃってますけどね」
しばらく、両手を震わせながら不機嫌な面持ちで画面に見入っていたビン・ボウ警部補だったが、突然、何か閃いたように、「あっ」と声を漏らすと、中・流刑事をひたと見据えて、言った。
「なあ、中・流・・・・・・。No.1のファイナル・ロブスターって、これ、お前じゃないのか?」 「え?い、いえ、違いますよ。どうしてですか?」
「見え透いた嘘はやめたまえ、自作自演君」
ビン・ボウ警部補の推理とは?
夕暮れ。熱心にパソコンに向かい、愉しさと悩ましさの入り混じる、複雑な表情でキーボードを叩く中・流刑事に、ビン・ボウ警部補は声をかけた。中・流刑事は普段、職場では滅多にパソコンを使わないため、珍しいこともあるものだと気になってのことだった。
「ああ、ビン・ボウ警部補」画面から目を離した中・流刑事は、いつものように、 「相変わらず懐が寂しそうですね」と、もはや慣例化された皮肉を口にした。
ビン・ボウ警部補は部下から放たれた言葉の棘を黙殺してから、パソコンの画面に目をやる。「何だそりゃ。『クイズ半島』?」
「ええ。最近見つけたんですよ。おもしろいサイトでしてね。名前の通り、クイズに関するサイトです。ユーザーが自由にクイズを投稿したり、他のユーザーの投稿したクイズに答えたりすることができるんですよ」
「ほおう」
「で、僕も今日の昼、クイズを投稿してみたわけです。お、回答がいくつか集まってますね」
「中・流・・・・・・なんというか・・・・・・これは・・・・・・」
「ね、おもしろいでしょ」
「おもしろくない。というより、これは立派な個人情報の流出じゃないのか?」
「No.1〜No.4は、この問題に答えてくれた人たちの返答ですよ。もっとも、No1で正解されちゃってますけどね」
しばらく、両手を震わせながら不機嫌な面持ちで画面に見入っていたビン・ボウ警部補だったが、突然、何か閃いたように、「あっ」と声を漏らすと、中・流刑事をひたと見据えて、言った。「なあ、中・流・・・・・・。No.1のファイナル・ロブスターって、これ、お前じゃないのか?」
「え?い、いえ、違いますよ。どうしてですか?」
「見え透いた嘘はやめたまえ、自作自演君」
ビン・ボウ警部補の推理とは?