ｸｲｽﾞ大陸

では自分も駄文を・・・（といっても法則だけですが。）


雨上がりの並木道、意気地がなく逃げ出した僕は、憂さ晴らしに、絵でも描こうとした。
「おっと」
紙が飛ばされてしまい、気分が悪くなった。暗い気分だったので、ケータイで遊んでみた。
殺されかけ、詐欺にあい、死に物狂いで逃げてきた俺は一度も自分の人生を、素晴らしいと思ったことはない。
生活もまともにできず、粗悪なものしか、食べていない。
「ちっ」っと、つい舌打ちをした・・・。
天気も良くなったので、トコトコと歩き出した。
なかなか気分は晴れず上を見上げると、虹がかかっていた。
ぬめぬめしたナメクジが僕の肩に落ちてきた。
ネクラになり、呑気な人がとてもうらやましかった。
早く帰った方がいい気がして、一人で帰ったが、浮浪者の自分には、部屋なんてものはない。
ホームレスなのだ。
マッハで帰った僕は驚いた。
「みすてられたのか・・・」
無理だったのだ。迷惑だったんだ。
もう自分は生きていてはいけない存在なんだ。
やみくもに橋げたまで走った僕は、ゆっくりとロープを掛けた。
「よく考えて、落胆があったあとには必ずいい事があるはずよ！」
倫子の声を思い出したとき正気にもどった。
レールに掛けていたロープをはずした。
ロープをほどいたとき涙があふれてきた・・・
私が生きていてこんなにうれしかったのはあのときが初めてだったのだから・・・・