暗号はもう

なんで、法則の方だけでも……
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あれ? いつもと部屋の様子が違う。上着をハンガーに掛けながらも考え続ける。
「えーと、おかしいところは……」
柿の置物の影に置いていた欄の花がなかった。
奇妙な話だ。靴箱に靴を入れて、今朝、この家を出るまでは確かにあったのに。
寒くなった部屋を暖めるため、仕送りしてもらった、ストーブのスイッチを入れる。
洗濯物を取り入れ終わるころには暖かくなってるはずだ。
それにしても、高だか五百円程度の欄の花を盗んでどうするつもりなんだろう?
一寸ずつ気になってくる。
つまらない話といえばそれまでだがやはり気になる。
徹底的に探してみたが、当然、ない。庭にもないから、盗まれたということだろう。
猫を撫で、残り物で出来た夕食を温めながら考えを進める。
話の答えを見つけようと努力してみるも、一人ではなかなか答えに辿り着けない。
「普通はもっと高いもの盗むよな……」
へその辺りを向きながらの独り言。
本当になんでなんだろう?
真面目に考えてみよう。見えなかった真相が見えてくるはずだ。
胸のつかえを取るために、名探偵よろしく事件を考察し直してみる。
「もう一度よく考えるんだ……」
やっぱり解らない。幽介君に頼るのは嫌だし。
嫁さんでもいれば相談できるのに独身だからな……。
欄の花を盗んだ、理由……。
ルビーの宝石には手をつけずに欄の花を盗んだ理由……。
冷静に、論理的に考えろ……。
「――解った!」
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何だ、この駄文は
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あれ? いつもと部屋の様子が違う。上着をハンガーに掛けながらも考え続ける。
「えーと、おかしいところは……」
柿の置物の影に置いていた欄の花がなかった。
奇妙な話だ。靴箱に靴を入れて、今朝、この家を出るまでは確かにあったのに。
寒くなった部屋を暖めるため、仕送りしてもらった、ストーブのスイッチを入れる。
洗濯物を取り入れ終わるころには暖かくなってるはずだ。
それにしても、高だか五百円程度の欄の花を盗んでどうするつもりなんだろう?
一寸ずつ気になってくる。
つまらない話といえばそれまでだがやはり気になる。
徹底的に探してみたが、当然、ない。庭にもないから、盗まれたということだろう。
猫を撫で、残り物で出来た夕食を温めながら考えを進める。
話の答えを見つけようと努力してみるも、一人ではなかなか答えに辿り着けない。
「普通はもっと高いもの盗むよな……」
へその辺りを向きながらの独り言。
本当になんでなんだろう?
真面目に考えてみよう。見えなかった真相が見えてくるはずだ。
胸のつかえを取るために、名探偵よろしく事件を考察し直してみる。
「もう一度よく考えるんだ……」
やっぱり解らない。幽介君に頼るのは嫌だし。
嫁さんでもいれば相談できるのに独身だからな……。
欄の花を盗んだ、理由……。
ルビーの宝石には手をつけずに欄の花を盗んだ理由……。
冷静に、論理的に考えろ……。
「――解った!」
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何だ、この駄文は