王冠を掲げる者 ≫No. 1
空蝉
2012/03/10 16:21
昔々のそのまた昔のさらに昔の大昔、あるところに、たいそう意地悪な王様がいた。
他人の不幸を嘲笑うのを自らの生甲斐とする王様は、建国記念日のある日、3人の町人を呼んだ。
「これから諸君ら3人に、『王冠掲げゲーム』というのをやってもらう。ルールは超〜〜〜簡単じゃ。
ゲームは広場で行う。諸君ら3人は、広場の端に立つ。そこらから50メートル離れたところにある煉瓦の台座の上に、わしは王冠を置く。諸君らのうち誰か一人でもその王冠を手にし、頭上に高々と掲げることができれば、諸君らの勝ち。できなければ、わしの勝ちじゃ。 諸君らが勝てば、特になにもなし。ただし、わしが勝てば、裸で町を50周してもらうから、そのつもりで・・・・・・」
日頃の意地悪な王様にしてはやけに簡単なゲームだと、3人は思った。だが、甘かった。ゲームの準備が整ったところで、王様は言った。
「さて、ゲームにさしあたって、諸君ら3人には、これらの水を飲んでもらうぞ」
3人の前には、3つの盃が置かれ、そのそれぞれには赤、青、緑色の液体が入っていた。
3人は、その盃を、一杯ずつ飲まされた。すると、なんということだろう、3人のうち、一人は両手が痺れ、もう一人は両足が痺れ、そして最後の一人は王冠恐怖症になってしまった。
「さあ、ゲーム開始じゃ!さっさと王冠のところへ行って、掲げんかい!
・・・・・・言い忘れたが、道具は一切使ってはならんし、痺れや恐怖症状は、このゲームが終わるまで取れんから、そのつもりでな」
だが、手が痺れていては王冠を掲げることはできず、足が痺れていては王冠の元まで辿り着くことはできない。また、王冠恐怖症では、王冠を手に取るどころか、近づくことすら不可能だ。しかし・・・・・・
「くっくっく、王様よぉ」
王冠恐怖症になった町人が言った。
「悪ぃけど、この勝負、こっちが勝つわ」
王冠恐怖症者の秘策とは?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ふろく問題:(頭の体操) レベル★☆☆☆☆
ある男は、極めて自分勝手な理由で人を殺したにも関わらず、裁かれることはなかった。
どういうことだろう?もちろん、裁判が始まる前に男が死んだのではない。
答え→男は逃亡し、捕まらなかったのだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
本日の一言:
これからあなたがすること→この部分を反転して見る
空蝉 2012/03/10 16:21
他人の不幸を嘲笑うのを自らの生甲斐とする王様は、建国記念日のある日、3人の町人を呼んだ。
「これから諸君ら3人に、『王冠掲げゲーム』というのをやってもらう。ルールは超〜〜〜簡単じゃ。
ゲームは広場で行う。諸君ら3人は、広場の端に立つ。そこらから50メートル離れたところにある煉瓦の台座の上に、わしは王冠を置く。諸君らのうち誰か一人でもその王冠を手にし、頭上に高々と掲げることができれば、諸君らの勝ち。できなければ、わしの勝ちじゃ。 諸君らが勝てば、特になにもなし。ただし、わしが勝てば、裸で町を50周してもらうから、そのつもりで・・・・・・」
日頃の意地悪な王様にしてはやけに簡単なゲームだと、3人は思った。だが、甘かった。ゲームの準備が整ったところで、王様は言った。
「さて、ゲームにさしあたって、諸君ら3人には、これらの水を飲んでもらうぞ」
3人の前には、3つの盃が置かれ、そのそれぞれには赤、青、緑色の液体が入っていた。
3人は、その盃を、一杯ずつ飲まされた。すると、なんということだろう、3人のうち、一人は両手が痺れ、もう一人は両足が痺れ、そして最後の一人は王冠恐怖症になってしまった。
「さあ、ゲーム開始じゃ!さっさと王冠のところへ行って、掲げんかい!
・・・・・・言い忘れたが、道具は一切使ってはならんし、痺れや恐怖症状は、このゲームが終わるまで取れんから、そのつもりでな」
だが、手が痺れていては王冠を掲げることはできず、足が痺れていては王冠の元まで辿り着くことはできない。また、王冠恐怖症では、王冠を手に取るどころか、近づくことすら不可能だ。しかし・・・・・・
「くっくっく、王様よぉ」
王冠恐怖症になった町人が言った。
「悪ぃけど、この勝負、こっちが勝つわ」
王冠恐怖症者の秘策とは?
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ふろく問題:(頭の体操) レベル★☆☆☆☆
ある男は、極めて自分勝手な理由で人を殺したにも関わらず、裁かれることはなかった。
どういうことだろう?もちろん、裁判が始まる前に男が死んだのではない。
答え→男は逃亡し、捕まらなかったのだ。
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本日の一言:
これからあなたがすること→この部分を反転して見る