クイズ大陸



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?アーベル◆0mBTVqT3Z6I 2011/12/03 06:23
では正解を発表します。結論から先に言うと、用意している解答では、
「Aさん : 嘘つき、Bさん : 嘘つき、Cさん : 正直者、Dさん : 正直者」としています。この根拠を以下に述べます。

河野さんへの返信でもゆったように、「命題X:Pが真であるならばQも真である。」は、このときPが偽であればQの真偽に関わらず命題Xは真である。と解釈するのが(古典)論理学なのです。

これをこの問題に当て嵌めると、例えばEさん、Fさん、Gさんが居たとして、
Eさんが『もしFさんが嘘つきならGさんは正直者です。』と証言したとします。
このとき、Fさんが嘘つきであり、Gさんが正直者であれば、Eさんは正直者だと言えます。
次に、Fさんが嘘つきであり、Gさんも嘘つきであれば、Eさんの発言は事実と異なっていますからEさんは嘘つきだと言えます。ここまでは統一した見解が取れるのではないでしょうか。

問題はFさんが正直者の場合ですが、論理学チックに考えるとEの発言の条件部分がそもそも成り立っていないので、Gさんが嘘つきか正直者かに関わらず、Eさんの発言は正しい、つまりEさんは正直者であると解釈出来ます。
「正しい」と言うと違和感があるかもしれませんが、『正直者の証言が事実に反することはない。』という表現に留めていることも含めて、なんとかご理解頂きたく。

とは言え、これが納得出来ないという意見も理解出来るので、Fさんが正直者の場合にEさんの発言は意味を成していないんじゃないのか?不誠実には見えるがEは正直者、嘘つきどちらとも言えるのではないか?という前提から出発して、そういった一定の基準にもとづいて結論を導いている場合には正解とするつもりです。

ただし、このように基準を変えてしまうならば「ある命題とその対偶の真偽は同じ」という法則が成り立つ保証はありません、良く考えましょう。なので、論理学的な当て嵌めが納得出来ないと言いつつ対偶を持ち出されると、とりあえず私は困ります。
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