北極消滅! ≫No. 1
和孝
2011/11/26 00:59
「ロッキー山脈に引っ越すにはどうすればいいかな?」
古木貝が深刻な顔で云うと、同級生の三船渡は目をパチクリさせた。
「なぜ、そんなところへ行きたがるんだ」
「この本を見てよ」
貝が三船に手元の文庫本を渡す。
表紙には雪景色とシロクマの姿をバックに、「北極消滅!」というタイトルが大きく描かれていた。
「この本によると、北極の氷は今後数十年以内に溶けてなくなるらしいからな。日本が沈没する前に国外に逃げ出そうと思ってさ」
「国外に?」
三船は軽く笑いながら、
「シロクマたちの心配はともかく、日本からも周りの島国からも引っ越す必要はとくにないんじゃないか?」
貝が問いただしたところ、本が嘘を書いたわけでもなく、温暖化をすぐに解決する秘密装置があるわけでもないらしい。
さて、どういうことだろう?
古木貝が深刻な顔で云うと、同級生の三船渡は目をパチクリさせた。
「なぜ、そんなところへ行きたがるんだ」
「この本を見てよ」
貝が三船に手元の文庫本を渡す。
表紙には雪景色とシロクマの姿をバックに、「北極消滅!」というタイトルが大きく描かれていた。
「この本によると、北極の氷は今後数十年以内に溶けてなくなるらしいからな。日本が沈没する前に国外に逃げ出そうと思ってさ」
「国外に?」
三船は軽く笑いながら、
「シロクマたちの心配はともかく、日本からも周りの島国からも引っ越す必要はとくにないんじゃないか?」
貝が問いただしたところ、本が嘘を書いたわけでもなく、温暖化をすぐに解決する秘密装置があるわけでもないらしい。
さて、どういうことだろう?