届かないボウガン ≫No. 1
空蝉
2011/10/08 15:04
昔、あるところに、射的の名手がいた。
それもただの名手ではない。彼は獲物との距離がどれだけ離れていようが、何を道具に使おうが、必ず一発で仕留めてしまう。という凄腕だった。
距離が離れていればいるほど、空気抵抗や風の影響などの計算も困難になるが、彼の場合、たとえ初めて経験するどんな状況下においても、決して射損なうことはなかった。
そんな彼を妬んだ王様が、こんな意地悪な難題を課した。
「200メートル先にあるリンゴを一発で射てみよ。ただし、使ってもいいのいいのは、このボウガンのみとする」
彼にあてがわれたのは、造りの質素なクロスボウガンと、鉄製のボルト(矢のこと)が一本だけだ。これでは200メートルどころか、100メートルですら怪しい。
「ただし、リンゴを置く場所および射的位置は、お前が好きなように決めていい。・・・おっと、ボウガンを改造して飛距離を伸ばすなんてことはいかんぞ!・・・ちなみに、失敗すれば死刑じゃ!」
(ちくしょう、どれほど腕が良くても、道具がこれじゃあ・・・)
しかし男は見事、的のリンゴを射ることに成功した。
いったいどうやったのだろう?
それもただの名手ではない。彼は獲物との距離がどれだけ離れていようが、何を道具に使おうが、必ず一発で仕留めてしまう。という凄腕だった。
距離が離れていればいるほど、空気抵抗や風の影響などの計算も困難になるが、彼の場合、たとえ初めて経験するどんな状況下においても、決して射損なうことはなかった。
そんな彼を妬んだ王様が、こんな意地悪な難題を課した。
「200メートル先にあるリンゴを一発で射てみよ。ただし、使ってもいいのいいのは、このボウガンのみとする」
彼にあてがわれたのは、造りの質素なクロスボウガンと、鉄製のボルト(矢のこと)が一本だけだ。これでは200メートルどころか、100メートルですら怪しい。
「ただし、リンゴを置く場所および射的位置は、お前が好きなように決めていい。・・・おっと、ボウガンを改造して飛距離を伸ばすなんてことはいかんぞ!・・・ちなみに、失敗すれば死刑じゃ!」
(ちくしょう、どれほど腕が良くても、道具がこれじゃあ・・・)
しかし男は見事、的のリンゴを射ることに成功した。
いったいどうやったのだろう?