コマーと鳥川の事件簿#36 ≫No. 1
駒一
2011/06/05 17:08
〜〜OPENING〜〜
コマー「ばれていないようだね・・・・・。」
駒一 「作戦通りだ…。
みんな僕がいなくなったことに違和感を感じていないぞ!」
鳥川 「忘れ去られているだけじゃないのか?」
駒一 「ここまで濃いキャラなのに忘れる大陸の住民がいるわけないじゃないか!」
コマー「君はここの人たちの黄金の脳である記憶力を疑うというのかい!?」
鳥川 「疑うというか行方不明になってたじゃないか!」
駒一 「小説家もマンガ家も一度は姿をくらましてからまたひとつ成長するんだよ。」
コマー「鳥川君にはこの美学が分からないんだね。困ったもんだ。」
「ところで鳥川君。」
コマーがゆっくりとイスから立ち上がると
カップラーメンを作っている僕の背中に語りかけてきた。
僕はとりあえず嫌な予感がするので無視。
「あの後、吾輩達はあのクイズ番組で優勝し、賞金一千万円を手に入れたわけだ。」
うん。それは知っている。
「しかも、テレビ効果という奴なのか、
たくさんの事件依頼が舞い込んだわけだ。」
手伝わせる気だな・・・。
僕は持ち前のシックスセンスで死の危険を予知した。
たしかあの後に届いた手紙の総数は
コマーへのファンレターが452通、
僕へのファンレターがたしか126通で
事件依頼が759通、計1337通だったはずだ。
(コマーは例にもよって自分宛てと僕宛てのファンレターを焚き火用に倉庫へ押し込んだ。)
単純計算で一日一件ずつハイスピードでやったとしても
少なくとも二年以上はかかるだろう。
つまり・・・・・過労死しちゃうじゃないか!
「コマー。
いっそのことその事件依頼も焚き火とともに天に送らないかい。」
「何を冗談言っているんだい?」
だめだ・・・・。こいつなら僕のことも考えずにやらせるに違いない・・・・。
きっとこれが僕の毎日の飯になるんだろうなと思い
僕はカップラーメンにお湯を注ぎ入れた。コマーはまだ言葉を続ける。
これがあと二年続くのか。 │「コマー探偵事務所はもはや全国規模だ!
そうとなると │それを裏付けるように沖縄からの怪事件解決の依頼や
教授を続けることはできるだろうか │北海道からの行方不明者捜索までたっぷり来ている!」
おっと。あと一分半くらいで出来上がるか │「だが、とても残念なことに僕の体はたった一つしかいないから
カップラーメンは三分ですぐに │全ての事件依頼にこたえることはできない。」
食べられるからいいね │ちらりと吾輩は鳥川を見たが
だが、こんな生活を二年も続かせるとなると │じっとなにかを考えているかのように
間違いなく過労死するだろう。 │カップラーメンを見つめている。察知されたのだろうか。
それを回避する方法は・・・・・なんだ? │まずいな。ストレスからくるのか頭をかきむしりはじめている。
一千万円、大量の事件依頼、少人数の人員、 │この瞬間に「一緒に頑張って行こう!」などと
この三つが僕の頭の中で │もし言ったら・・・間違いなく三途の川と
人工衛星のように周り続ける │死んだおじいちゃんを同時に見ることになる。 どうすればこの危機的状況から逃れることができるんだ?│なんとかしなければ・・・!
僕の頭はこれ以上にないくらい超高速回転する │吾輩の灰色の脳細胞がいつも以上にフル活動する。
ああするしかない!
「新しく探偵を二人くらい引き入れて大量の依頼をこなそう!」
「新しく誰かを雇って奴隷のように君と働いてもらおう!」
言ってることはだいぶ違うが、
どうやらコマーと同じ意見になったみたいだ。
駒一 2011/06/05 17:08
コマー「ばれていないようだね・・・・・。」
駒一 「作戦通りだ…。
みんな僕がいなくなったことに違和感を感じていないぞ!」
鳥川 「忘れ去られているだけじゃないのか?」
駒一 「ここまで濃いキャラなのに忘れる大陸の住民がいるわけないじゃないか!」
コマー「君はここの人たちの黄金の脳である記憶力を疑うというのかい!?」
鳥川 「疑うというか行方不明になってたじゃないか!」
駒一 「小説家もマンガ家も一度は姿をくらましてからまたひとつ成長するんだよ。」
コマー「鳥川君にはこの美学が分からないんだね。困ったもんだ。」
「ところで鳥川君。」
コマーがゆっくりとイスから立ち上がると
カップラーメンを作っている僕の背中に語りかけてきた。
僕はとりあえず嫌な予感がするので無視。
「あの後、吾輩達はあのクイズ番組で優勝し、賞金一千万円を手に入れたわけだ。」
うん。それは知っている。
「しかも、テレビ効果という奴なのか、
たくさんの事件依頼が舞い込んだわけだ。」
手伝わせる気だな・・・。
僕は持ち前のシックスセンスで死の危険を予知した。
たしかあの後に届いた手紙の総数は
コマーへのファンレターが452通、
僕へのファンレターがたしか126通で
事件依頼が759通、計1337通だったはずだ。
(コマーは例にもよって自分宛てと僕宛てのファンレターを焚き火用に倉庫へ押し込んだ。)
単純計算で一日一件ずつハイスピードでやったとしても
少なくとも二年以上はかかるだろう。
つまり・・・・・過労死しちゃうじゃないか!
「コマー。
いっそのことその事件依頼も焚き火とともに天に送らないかい。」
「何を冗談言っているんだい?」
だめだ・・・・。こいつなら僕のことも考えずにやらせるに違いない・・・・。
きっとこれが僕の毎日の飯になるんだろうなと思い
僕はカップラーメンにお湯を注ぎ入れた。コマーはまだ言葉を続ける。
これがあと二年続くのか。 │「コマー探偵事務所はもはや全国規模だ!
そうとなると │それを裏付けるように沖縄からの怪事件解決の依頼や
教授を続けることはできるだろうか │北海道からの行方不明者捜索までたっぷり来ている!」
おっと。あと一分半くらいで出来上がるか │「だが、とても残念なことに僕の体はたった一つしかいないから
カップラーメンは三分ですぐに │全ての事件依頼にこたえることはできない。」
食べられるからいいね │ちらりと吾輩は鳥川を見たが
だが、こんな生活を二年も続かせるとなると │じっとなにかを考えているかのように
間違いなく過労死するだろう。 │カップラーメンを見つめている。察知されたのだろうか。
それを回避する方法は・・・・・なんだ? │まずいな。ストレスからくるのか頭をかきむしりはじめている。
一千万円、大量の事件依頼、少人数の人員、 │この瞬間に「一緒に頑張って行こう!」などと
この三つが僕の頭の中で │もし言ったら・・・間違いなく三途の川と
人工衛星のように周り続ける │死んだおじいちゃんを同時に見ることになる。 どうすればこの危機的状況から逃れることができるんだ?│なんとかしなければ・・・!
僕の頭はこれ以上にないくらい超高速回転する │吾輩の灰色の脳細胞がいつも以上にフル活動する。
ああするしかない!
「新しく探偵を二人くらい引き入れて大量の依頼をこなそう!」
「新しく誰かを雇って奴隷のように君と働いてもらおう!」
言ってることはだいぶ違うが、
どうやらコマーと同じ意見になったみたいだ。