ｸｲｽﾞ大陸

「江原統括本部長、こちらが例の月報です」
「おお、ありがとう！大原くん」
第三営業部の部長・大原は本部長室に入ると、頼まれていた4枚の書類を手渡した。
「君のところの第三営業部は本当に優秀だね。今期も大活躍じゃないか」
「うちの部署内は皆向上心が強く、互いにライバル争いでして…
特に成績上位の加藤、木藤、久野、慶野の4人はその傾向が強いのです」

この不景気の中、０／Э社の業績を売上げ面で着実に伸ばしている功労者・
第三営業部のトップ4人の業務報告の月報を見せてほしい、
それが今後の社員教育に生かせるだろう…
そんな江原からの依頼で大原はそれらを持参したのだった。
しかし大原の表情はいまひとつ冴えない。
「どうぞ是非、と言える様なものではないですよ。彼らはコメント欄に
こんな書き方をするんです。例えば、この加藤ですが…」

加藤のコメント欄にはこう書いてあった。

加藤「私はこの一月間、総売上を木藤より100万多く伸ばしました」

「確かに真実なのですが、もう少し報告書らしい書き方をねぇ・・」
大原は手渡した書類を弁解するように話し始めた。その時大原の携帯が鳴った。
「あ…すみません取引先からです。私はこれで失礼します。
その月報、近日中に回収に伺います」小原大原は、足早に部屋を去っていた。（←打ちミスです、すみません。）

江原は、月報をパラパラとめくり、全員のコメント欄を読んだ。
「…ん？これは？」

木藤「私はこの一月間、総売上を久野より100万多く伸ばしました」
久野「私はこの一月間、総売上を慶野より100万多く伸ばしました」
慶野「私はこの一月間、総売上を加藤より100万多く伸ばしました」

「おかしいな、加藤は木藤より、100万総売上を伸ばした、とさっき読んだが…」
もう一度加藤のものに目を通すと、確かにそう書いてある。

「・・・どういうことだ？」
気になった江原は、大原の携帯に電話した。

「あ、江原本部長。今は取引先からの電話待ちでして。出来ればご用件は手短に…」
「さっきの月報の4人だが、あの中にはウソツキ村出身者がいるのか？」
「は？？ ・・いませんよ。文章はともかく、内容は事実です」
「ならば部署内に彼らと同じ名字の人間がいるのか？」
「うちの中にはいませんよ、いったいどうしたのですか？」

それから江原が確認したのは、営業利益の数字と混同した等の
会計項目上の違いではないこと。
同月かつ同エリア内対象の売上であること。
第三営業部以外では担当外の業務であるということ。

さて、これはどういうことなのだろう。


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こんばんは、oimです。
皆さま、お久しぶりです。
長文にお付き合い下さり有難うございます。

大変遅くなりましたが管理人様、トップページに載せて頂き、有難うございます。
以前に比べ、殆ど参加できていないので本当に恐縮です。

お伝えしたいことも様々にありますが、まずはスレッドを持たせて頂くこととします。
それでは、よろしくお願いします。