(問題文の続き)
ようやく落ち着くと僕たちはとりあえずドアの向こう側に行ってみることにした。
「うわー」
「・・・広いな」
確かに広かった。部屋というより広間。広間というより広場だ。
壁には沢山の扉が見える。扉と扉の間は10メートルはあるな。
入り口付近に手鏡と双眼鏡が置いてあったので、まずは自分の首輪の番号を確認してみた。
僕の首輪には間違いなく2と書かれている。
僕たちは双眼鏡を使って遠くから各扉の文章を読み取ることにした。
その結果は次のとおり。
T01:T01,T02はどちらも偽の扉である
T02:この扉の鍵番号は2、4、5の三つである
T03:T03,T04,T05はすべて偽の扉である
T04:T07,T14,T18はすべて真の扉である
T05:T08,T11,T18,T19はすべて真の扉である
T06:T10,T14はどちらも真の扉である
T07:どの二つのゲスト番号に対しても、その二つで開く扉がただ一つだけある
T08:この扉は素数の鍵番号をもたない
T09:どの二つの扉に対しても、その二つの扉に共通する鍵番号がただ一つだけある
T10:T17の鍵番号には7と8が含まれている
T11:T20の鍵番号は5と6の二つである
T12:T04は鍵番号4をもたない
T13:T15は鍵番号6をもたない
T14:T11の鍵番号の積とT16の鍵番号の積はどちらも24である
T15:T01,T11はどちらも鍵番号2をもたない
T16:T20の鍵番号は4と5の二つである
T17:T01,T19はどちらも鍵番号4をもつ
T18:扉番号が3の倍数の扉はすべて鍵番号3をもつ
T19:すべての扉は2番か6番の鍵番号をもつ
T20:扉番号が5の倍数の扉で鍵番号5をもたないものがある
「うーむ(-へ-;)」
「わけわかんないよー(;o;)」
みんな悩んでいるようなので発言してみることにした。
「ちょっといいかな。
T01が真の扉だとすると、T01,T02が偽の扉ということになって矛盾するよね。
だからT01は偽の扉。
するとT01,T02が両方偽の扉ということはないことになるので、T02は真の扉。
T02の鍵番号は2、4、5ということになるね」
「おー、すげー
」
「なるほど!
」
「じゃあ本当に扉が開くかどうか試してみてよ」
なんと恐ろしいことをいうのだろう。
・・・でもいつかは試さないといけないんだよなあ。
しょうがない。やってみるか。
僕はおそるおそるT02の扉に近づいてみた。
扉の目の前まで来ても何も起こらない。ひとまず安心。
「では次は四谷さん、お願いします」
四谷さんがおっかなびっくり扉に近づく。
扉から5メートルほど近づいたところで、扉が開きだした。
「おーっ
」
「やった!(>o<)」
どうやらうまくいったようだ。
「この調子で開いていけばいいんだな。楽勝楽勝」
うーん。そんなに簡単にいくんだろうか。嫌な予感がするなあ。
「とりあえずこの先の様子を見てきます」
そういって僕は扉の先の通路に足を踏み入れる。
通路のつきあたりのドアの向こうはまたしても巨大な部屋であった。
僕が入ってきたのとそっくりなドアが20個ほど見える。
さっきの部屋の20の扉と対応しているのだろう。
奥のひときわ大きなドアには「全員このドアの前に集まるべし」と書かれていた。
やはり全員でここに来ないと先に進めないようだ。
僕はみなのところに戻ると、見てきたことを報告した。
「やっぱり真の扉をつきとめるしかないんだな」
「俺こういうの苦手なんだよなあ」
「偽の扉が一つ分かりましたけど、あとは分からないです」
「やっぱりお前だけが頼りだよ」
そんなに頼りにされても困るなあ。どうしたらいいんだろう。
◇◇◇
どうすれば全員が無事に次の部屋へ移動することができるでしょうか。
運に頼らず確実に成功する手順を囁いて下さい。
推論の過程は不要です。
問題文が長くてすみません
首飾りと書いているのはもちろん首輪のことです。
首輪を外すことはできませんし、爆発を回避する方法もないものとしてお考え下さい。
問題文中の「扉」はT01からT20の20個の扉だけをさしています。
これはなんちゃって20の扉で、本当は論理パズルです。
特に質問は募集しておりません。
質問や問題の不備の指摘などがありましたら囁きでお願いします。
囁きは私の独断で公開することがあります。
いはら 2011/04/04 12:46
ようやく落ち着くと僕たちはとりあえずドアの向こう側に行ってみることにした。
「うわー」
「・・・広いな」
確かに広かった。部屋というより広間。広間というより広場だ。
壁には沢山の扉が見える。扉と扉の間は10メートルはあるな。
入り口付近に手鏡と双眼鏡が置いてあったので、まずは自分の首輪の番号を確認してみた。
僕の首輪には間違いなく2と書かれている。
僕たちは双眼鏡を使って遠くから各扉の文章を読み取ることにした。
その結果は次のとおり。
「うーむ(-へ-;)」
「わけわかんないよー(;o;)」
みんな悩んでいるようなので発言してみることにした。
「ちょっといいかな。
T01が真の扉だとすると、T01,T02が偽の扉ということになって矛盾するよね。
だからT01は偽の扉。
するとT01,T02が両方偽の扉ということはないことになるので、T02は真の扉。
T02の鍵番号は2、4、5ということになるね」
「おー、すげー 」
「なるほど! 」
「じゃあ本当に扉が開くかどうか試してみてよ」
なんと恐ろしいことをいうのだろう。
・・・でもいつかは試さないといけないんだよなあ。
しょうがない。やってみるか。
僕はおそるおそるT02の扉に近づいてみた。
扉の目の前まで来ても何も起こらない。ひとまず安心。
「では次は四谷さん、お願いします」
四谷さんがおっかなびっくり扉に近づく。
扉から5メートルほど近づいたところで、扉が開きだした。
「おーっ 」
「やった!(>o<)」
どうやらうまくいったようだ。
「この調子で開いていけばいいんだな。楽勝楽勝」
うーん。そんなに簡単にいくんだろうか。嫌な予感がするなあ。
「とりあえずこの先の様子を見てきます」
そういって僕は扉の先の通路に足を踏み入れる。
通路のつきあたりのドアの向こうはまたしても巨大な部屋であった。
僕が入ってきたのとそっくりなドアが20個ほど見える。
さっきの部屋の20の扉と対応しているのだろう。
奥のひときわ大きなドアには「全員このドアの前に集まるべし」と書かれていた。
やはり全員でここに来ないと先に進めないようだ。
僕はみなのところに戻ると、見てきたことを報告した。
「やっぱり真の扉をつきとめるしかないんだな」
「俺こういうの苦手なんだよなあ」
「偽の扉が一つ分かりましたけど、あとは分からないです」
「やっぱりお前だけが頼りだよ」
そんなに頼りにされても困るなあ。どうしたらいいんだろう。
◇◇◇
どうすれば全員が無事に次の部屋へ移動することができるでしょうか。
運に頼らず確実に成功する手順を囁いて下さい。
推論の過程は不要です。
問題文が長くてすみません
首飾りと書いているのはもちろん首輪のことです。
首輪を外すことはできませんし、爆発を回避する方法もないものとしてお考え下さい。
問題文中の「扉」はT01からT20の20個の扉だけをさしています。
これはなんちゃって20の扉で、本当は論理パズルです。
特に質問は募集しておりません。
質問や問題の不備の指摘などがありましたら囁きでお願いします。
囁きは私の独断で公開することがあります。