クイズ大陸



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コマーと鳥川の事件簿#33≫ No.1 ≫No. 2
?コマー 2010/12/07 14:45
今、車の中にはスティックにグロウ、そしてホワイトとコマーと僕と海造さん。
それに案内係の矢部さんと運転手のおじいさん。合わせて8人が車の中にいる。
でもあまりきつくないのはこれがリムジンのせいだろう。
僕は産まれてこの方24年余りしか生きていないがリムジンに乗ったのは初めてだ。
リムジンっていうのは海造があやしいお金で買ったベンツや
僕の持っているような40年前の中古車のような窓を横に置くような車ではなく
窓を背に内側を見るような形で座る車のことだ。
すくなくともこの車はそんな形態だからどれも同じだろう。
それにしても驚いた。なんとこの車の中には冷蔵庫やテレビ。
それにたくさんのお酒に高級そうなグラス。
何でもかんでも置いてある。
窓には内側カーテンまでついているもんだから高級住宅の一室のようだ。
「お早うございます。わたくしの名は根岸と申します。よろしくお願いいたしますぞ。
それでは皆様がた。これから出発をいたしますが念のため、シートベルトをお締めください。」
僕はとりあえず言われた通りにシートベルトを着けようと席の周りを見た。
あれ?ない。
「ああ。そうじゃった。この最新リム何とかはシートベルトがないんじゃったのお。
 しょうがないのう。この能無しリム何とかめ。
 とりあえずどこでもええんで掴める所につかんでくだされ。」
僕はハッと悪夢を思いだした。この車はあの爆音を放ってぎりぎり運転で来た車だ。
そして僕は今、その車の中にいる。
「それでは行きますぞー!
 ゆけ!スリー・サム・トロワ・ドライ・トリプル・サード・テビリャ・レプ・
トライ・トレース・サーム・サン!!!」
「全部世界各国の「3」だね。」
コマーの状況を飲み込んでいない言葉を残しエンジンが力強くかかった。
体がのけぞる。グラスが宙を舞う。コマーが車内で吹っ飛ぶ。
そんなことはお構いなしに運転手の根岸さんはF1レーサー顔負けのスピードで国道を駆け抜けた。
「こんなときに気絶できない俺が恨めしいな・・・・。」
串坂が宙に浮いては落ちて嘆いている。よく見ると気絶していない人は僕と串坂と矢部さんだけだ。
コマーやグロウたちはリムジンの端で塊になっている。
「根岸さんの運転で気絶しないなんてなかなか案内係の素質がありますね。」
そんな素質はいいから気絶させてほしい。
そんなことを考えている間に車は右へ左へと何度もカーブする。危険だ。
「えーーごっほん。
 これからのインタビューに皆様緊張していらっしゃると思いますので
 私、根岸がクイズを出しますぞー。」
緊張しているのはその危なっかしい運転だけどクイズと聞いては引き下がれない。
なぜならインタビューでクイズを出されても当然のように答えられるように
コマーから鍛えられ(てしまっ)たのだ。
とりあえず実力を発揮しないといけないような気がする。
「それでは問題を言いますぞ。
 このリムジンは私が運転すると6分で6台の車を抜くことができる。
 このように100台の車を必ず抜くには何分必要じゃろうか?

なるほど・・・。
この車は6分で6台も抜くほど危険な車らしい。





帰りは電車で帰ろう・・・・・・。






さて。テストが何度も続きやっと出題に至ったコマーです。
皆さんは小学生の時に「大学院にはこのままじゃいけない・・・・・。」なんて思ったことはあるでしょうか?
僕は当然のことながらありません。今のことで精一杯です。
ということで僕が今度「受験生だ!進路だ!人生だ!」なんて血迷った時は
「ああ…。あれからもう3年がたったんだ・・・。」と心の中で思ってくださるとうれしいです。
それでは皆様。次のお話で会いましょう!ぐっじょぶ!(Q0Q)自
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