クイズ大陸



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コマーと鳥川の事件簿#23≫ No.1 ≫No. 2
?コマー 2010/08/27 12:46
ある日、平安時代の貴族の家であろう遺跡が発見された。
その家の中には様々な巻物や着物、そのころに使われていたであろうたくさんの通貨
金や銀に瑠璃などたくさんの財宝が隠されていたのだ。
しかし、ある巻物に子供が書いたのだろうか暗号のようなものが書かれた巻物も発見された。
しかもその巻物を包んでいた紙には大きく字が書かれており、現代語で翻訳すると
「開封厳禁、あけるべからず」と書かれていた。
これを見つけた考古学者たちはこれ以上の埋蔵金が隠されているのだろうと思い、
全国の推理家、探偵、刑事、暗号解読者を集めた。
しかし、この暗号を解いたものの誰もが
「昔の子供も、可愛いものですね。」と言ったという。
ちなみにこれがその暗号文だ。

三十六  二十  二十四  三十四  二十六

八    七   四十六  三十六  四十   十二   四十二  十五  二十八  四十七。

四十一  十九  十四   十七   二十九  三十三  十三  一。

三十九  十一  四十二  三十三  二十四  十六   四十、

三十三  三十三 四    四十二  十一   四十七。

さて、この暗号は何と書いてあるだろうか?


「串坂君には難しいんじゃないかな?」
一二三さんがプレートの問題文を読みながら言う。
確かに難しい。でもどこかにこの問題の抜け口があるはず・・・・。
「あ、これだな!!!」
おれはポケットに入れておいた「夏の依頼者候補リスト」の紙を裏返して鉛筆を鳥川からもらい、
暗号を解読し始めた。

文化祭の当日の朝がやって来た。
ここまでは計算通りだ。まず、文化祭当日の1週間前に新聞配達のバイトに入る。
ちょうどよく、東尾町の管轄(かんかつ)の人が一二三さんによって休んでもらっているのだ。
これで俺達で作戦を最後まで通すことができる
実は今から1時間前にこれから配達する新聞すべてにあるチラシを入れた。
また、そのチラシは一二三さんの友人に頼んで(正しくは弱みを握って)作ってもらったのだ。ポケットから声が聞こえる。俺はポケットに入っているトランシーバーをとりだした。
「あー。本日は曇っているが晴天なり、本日は曇っているが晴天なり。どうぞ。」
「鳥川。曇っているなら曇っていると言えよ。どうぞ。」
「景気づけに決まっているだろ。どうぞ。」
「それは失礼しやした。どうぞ。」
あたりに重い空気が立ち込め始めた。
「なあ鳥川。嫌だったら嫌と言っていいんだぞ。どうぞ。」
「串坂こそ嫌だったら逃げだしていいんだぜ。どうぞ。」
どうやら大丈夫そうだ。気がつくとあと3分で6時になる。そろそろ出発の時間だ。
「では鳥川くん、串坂くん。栄光を祈る。こうぞ。」
一二三さんがトランシーバーに出た。でも若干言葉が違う。
「こうぞじゃなくて『どうぞ』です。どうぞ。」
最後に俺がつっこみを入れるとそれがきっかけだったかのように6時になった。
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