クイズ大陸



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コマーと鳥川の事件簿#23 ≫No. 1
?コマー 2010/08/27 12:46囁き
〜〜オープニング〜〜

一二三さん 「仕事だー♪仕事だー♪金儲けだー♪」
鳥川     「そうだー!!仕事だー♪金儲けだー♪やっふーい!!」
串坂     「やっふーい!!じゃないだろ!依頼者を探すなんてどうしたらいいんだ・・・・・。」
一二三さん 「それは君らで考えてねー♪がんばってー♪」
鳥川     「そうだー!!がんばってねー♪」
串坂     「お前は頑張って探すほうだろうが!!」
鳥川     「あーーーれーーーーーーー・・・・。」


さて、とてつもなく困ったことになった。
なぜかって?言うまでもない。鳥川と一二三さんのことに決まっている。
大体、鳥川が棒の問題も船内殺人事件の問題も解いてしまったからだ。
どうせ解くんなら3Dの問題も解いてくれればいいのに・・・。困ったやつだ。
「とりあえず、この夏にある行事の手伝いなら依頼者もいるだろうなあ。」
俺はそう呟いて夏の行事を頭の中で検索してみる。同時に鳥川も検索を始めたようだ。
「串坂ー。夏祭りなんかはどうだ?」
「今はもう8月の終わりだぜ?ほとんど終わってるだろうし、もうないだろうなあ。」
「じゃあ、冷やし中華の店のお手伝いとかそうめん屋の手伝いは?
 この夏だったら結構、お客が入って忙しいと思うよ!」
「それもだめだろうなあ。
第一、 一二三さんの知っていた友人だろ。なんだか危なっかしい。」
「それがあったか・・・・。」
そうなると・・・・。
「串坂!あれだ!あれしかない!!」
どうやら鳥川と意見が重なったようだ。僕らは同時に叫んだ。

「この町内の雑草取りだ!!」
「東尾中学校の猛暑祭だ!!」


・・・・・・・・。
もしかしたら、いや、きっと鳥川と意見が重なることはもうないだろうなと俺は思った。



とりあえず、鳥川の提案は無視して俺たちは中学校へ向かった。
急に猛暑祭と聞いてわからない人もいると思うから説明しよう。
簡単に言うと猛暑祭とは文化祭のことだ。
なぜなら東尾中学校の文化祭は9月や10月の涼しいときに実施せず
8月の終わり、つまり夏休みが終わった日の後に実施するのだ。
もちろん文化系の部活に入っている生徒諸君は文化祭に向けて校舎の中で汗まみれになりながら
本番の文化祭に向けて頑張らなければいけなくなる。いわゆる生き地獄だ。
そして本番も当然ながら暑い。
だから俺たちはこの文化祭を別名、猛暑祭と呼んでいる。(まあ、そう呼んでいるのは俺と鳥川だけだけど)
「うむ。絶対だめだ。
 第一、こんな2日や3日前に知り合った変人にこの文化祭の手伝いを任せるなんぞ、怪しすぎる。
その知り合いも類は友を呼ぶということわざ通りの「変人」が来るかもしれんからな。」
考えたくなかった予想が2つも的中してしまった。
そう、文化祭実行委員会教師部部長の長ったらしい会の尾高先生に鳥川が迂闊にも相談してしまったのだ。
「いや、いや、先生。
 では、もしもこの猛暑祭、いや文化祭が一二三さんによって成功したらどうします?」
(実際には一二三さんの友人だよ。鳥川。)
「ならば鳥川、もしもその123が文化祭がだめにしたりトラブルが起こしたらどうするんだね?
(だから一二三さんの友人だって)」
尾高先生が鳥川の口調をまねて聞き返した。
「そのときにはですねえ。
 まあどうにかしますよ。大丈夫ですって。」
「そのときにもだなあ。
 どうにかなるのか?大丈夫じゃないだろ?」
これがずっと続いてはもはや、ただのものまね大会だ。
「では、どのようにすれば学校側にも迷惑をかけず、文化祭を手伝えるんですか?」
俺はとりあえず先生に聞いてみた。これで答えることができなければ
うまく文化祭の手伝いという依頼をまとめることができるかもしれない。
「ふーむ。
 ならば、それを自分で考えて実行したまえ。
 先生は教えるだけではなく、考えさせるのも仕事だからな。」
そう言うと尾高先生は新たな質問を退けるかのように足早に職員室へ帰って行った。


「自分で考えるねぇー。
 そんなの分かりっこないしなあ。串坂ー提案ないー?」
「まったくなーし。
 猛暑祭じゃなくて、違う依頼にしようと思ったけど検索にも引っかからねえや。」
俺たちは東尾中学校の屋上の上で大きな入道雲を見ながら相談する。
うーむ。困った。
コレじゃあ仕事の依頼者を探すことができない。
一二三さんに何て言おう・・・・。
「そうだねーーー。
 あの時にくれたハーゲンダーツを10パックくれたら許してあげるかもねー。」
「ぐわあ!!!」
気がつくと一二三さんが背後にいた。
一体どこから沸き出てきたんだ。神出鬼没、いや、ふと見るといる黒いG・・・。コレは言いすぎだな。
「Gとは失礼な。
 でも猛暑祭の手伝いとは良く考えたねえ。
 実を言うと僕も猛暑祭を楽しみたい、いや、手伝ってみたかったなあ。」
一二三さんがそう言った数秒後、鳥川がなぜかニヤけ始めた。な、なんだ!
「ほうほう、鳥川君。
 それは面白い考えだねえ。僕もそんな悪戯をしてみたいと思っていたのだよ。」
どうやら、鳥川と一二三さんが脳内で語り合っているようだ。
脳内通信が十五分以上たった。それでもまだ通信は続いているようだ。
とうとう僕もしびれを切らした。
「おーい!鳥川!俺にも教えてくれよ!!」
すると鳥川が「そうだ!」とでも言うように背中から少し大きめのプレートを取り出した。
きっとこれは一二三さんの影響だろうな。あの人以外、こんなやり方をするような人物は思い当たらない。
「問題!タラン!!」
鳥側がそう言ってプレートを裏返すとやはり問題文が書かれていた。
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