そろそろ解答を纏めていきますね。
参加者さん少なくてちょっと寂しいですが
補題a-1、任意の複素数は、ある実数r、θを用いて、r(cosθ+i sinθ) と表せることを示せ。
任意の複素数zは、ある実数x、yを用いて、z=x+yiと表せる(iは虚数単位)。
これを√(x^2+y^2)=r として括ると、
z=√(x^2+y^2){x/√(x^2+y^2)+yi/√(x^2+y^2)}=r(x/r+yi/r)
ここで (x/r)^2+(y/r)^2=1 ですから、x/r=cosθ、y/r=sinθ 満たすような実数θが0≦θ<2πに唯一つ存在して、z=x+yi=r(cosθ+isinθ) と表すことが出来ます。
補題a-2、θを実数、nを整数として、(cosθ+i sinθ)^n=cos(nθ)+i sin(nθ) (ド・モアブルの定理)が成立することを示せ。
加法定理を考えます。任意の実数α、βに対して、(cosα+isinα)・(cosβ+isinβ)=(cosα・cosβ−sinα・sinβ)+(sinα・cosβ+sinβ・cosα)i=cos(α+β)+isin(α+β) が成り立つ。
従って、(cosθ+i sinθ)^2=(cosθ+i sinθ)・(cosθ+i sinθ)=cos2θ+i sin2θ
(cosθ+i sinθ)^3=(cosθ+i sinθ)・(cosθ+i sinθ)^2=(cosθ+i sinθ)・(cos2θ+i sin2θ)=cos3θ+i sin3θ
などと帰納的に、(cosθ+i sinθ)^n=cos(nθ)+i sin(nθ)の成立が示せます。
るーびっく 2010/08/03 06:07
参加者さん少なくてちょっと寂しいですが
任意の複素数zは、ある実数x、yを用いて、z=x+yiと表せる(iは虚数単位)。
これを√(x^2+y^2)=r として括ると、
z=√(x^2+y^2){x/√(x^2+y^2)+yi/√(x^2+y^2)}=r(x/r+yi/r)
ここで (x/r)^2+(y/r)^2=1 ですから、x/r=cosθ、y/r=sinθ 満たすような実数θが0≦θ<2πに唯一つ存在して、z=x+yi=r(cosθ+isinθ) と表すことが出来ます。
加法定理を考えます。任意の実数α、βに対して、(cosα+isinα)・(cosβ+isinβ)=(cosα・cosβ−sinα・sinβ)+(sinα・cosβ+sinβ・cosα)i=cos(α+β)+isin(α+β) が成り立つ。
従って、(cosθ+i sinθ)^2=(cosθ+i sinθ)・(cosθ+i sinθ)=cos2θ+i sin2θ
(cosθ+i sinθ)^3=(cosθ+i sinθ)・(cosθ+i sinθ)^2=(cosθ+i sinθ)・(cos2θ+i sin2θ)=cos3θ+i sin3θ
などと帰納的に、(cosθ+i sinθ)^n=cos(nθ)+i sin(nθ)の成立が示せます。