ｸｲｽﾞ大陸

わかったぞ！」
そういうとコマーは電話した。しかし、すぐに受話器を置いた。
「してやられた。どうやらあっちは僕に電話をとらせないらしい。」
「いや、コマー。嘆くのはまだだよ。」僕はある策を出した。

リリリーーン！！
また電話が鳴った。どうやら違うやつらしい。しめしめ。コマーはあきらめたな。
「もしもーし！やっとわかりました。」
若い男だな。だが、もういい！コマーは負けたんだ。
「はーい！！ではお答えを！！」
「〇〇〇〇ですね！」
『正解です！優勝者はこの彼に決まりましたーー！！』
「やったーー！！中国だーー！！」
「ところで、君の名前は何かな？」
会場がはあ…とため息を漏らしながら荷物をたたんでいた。
「私の名前ですか？ちょっとかわりますね。」
か、かわる？まさか！
「はーい！みなさんコマーです！！」
静かだった会場が急にがどっと歓喜が沸いた。

この後、たくさんのクイズ番組から
参加してほしいという電話がかかりっぱなしだったが
コマーは「中国に行きたいだけに頑張った結果です。
もしもその番組で出場しても今回のようなことはないでしょう」
と言ってすべてのクイズの参加をパスした。
僕はこれをきっかけにたくさんの依頼が来るかもしれないと言ったが
コマーはたかがクイズ大会のために
依頼をパスすることになったらポリシーにかかわると言っていた。
よっぽど目立つのが嫌いなんだろうと僕は思った。
コマーがテレビ番組に出たら緊張で鼻血まみれに…うん。なるな。
あ、それと！あの優勝賞品はしっかりと事務所に届いた。
ただ、すごい気になるのは
だれかが恨みたっぷりにしがみついていたような跡があったことだ。誰だろう？
むう…今日はとても疲れたからもう昼寝をすることにしよう。
来週あたりには中国に行ってるかな？鳥川はゆっくりと眠りについた。

さて、あのあるなし問題の答えはなんだろうか？
どうやら鳥川は見た瞬間にパッとわかったらしい。
諸君にはわかるかな？