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?るーびっく 2010/06/15 23:30
問4、f(b)=1 となる「b」が存在すれば、lim[x→2b−0]f(x)は正の無限大に発散することを示して下さい。またlim[x→2b+0]f(x)は負の無限大に発散することを示して下さい。

様々証明の仕方はあると思いますが、lim[h→+0]f(2b−h) として考えてみます。
関数方程式より、lim[h→+0]f(2b−h)=lim[h→+0](f(b)+f(b-h))/(1−f(b)f(b-h))
=lim[h→+0]2/(1-f(b-h)) ここで分母は0に収束することから、
lim[h→+0]f(2b-h) は無限大に発散することが解ります。
符号を考えると、f(x) は単調増加をすることより、h>0のとき、x=b近傍(?)で、f(b-h)<f(b)=1 
従って、(1−f(b-h)) は常に正の値を取りながら0に収束していくことになります。
つまり、lim[h→+0]f(2b-h) も常に正の値を取りながら増加し、正の無限大に発散すると言えます。

逆にlim[h→+0]f(2b+h)=lim[h→+0](f(b)+f(b+h))/(1−f(b)f(b+h))=lim[h→+0]2/(1-f(b+h)) の場合は、h>0に対して、f(b+h)>f(b)=1 であるから (1−f(b+h)) は常に負の値を取りつつ0に収束していきます。よってlim[h→+0]f(2b-h) は負の無限大に発散すると言えます。


問4補題1、−2b<x<2b に於いて f(x)は連続であることを示して下さい。

連続であるためには、lim[h→+0]f(x+h)=lim[h→−0]f(x+h)=f(x) が成立する必要がある。また、関数方程式から、f(x)=2f(x/2)/(1−f(x/2)^2) であり、f(x/2)≠1 であればf(x)は有限の値を取ることが解ります。このときのf(x)に対して極限を考えれば、
lim[h→+0]f(x+h)=lim[h→−0]f(x+h)=lim[h→0]f(x+h)=lim[h→0](f(h)+f(x))/(1−f(x)f(h))=f(x) となり、連続であることが証明出来ると思います。

問4補題2 f(b)=1 なるbが存在し、0<b<1/α を満たすことを示して下さい。

f(1/α) の値を考えてみます。f(0)=0、df(x)/dx=α(1+f(x)^2) より、
f(1/α)=∫01/αα(1+f(x)^2) dx>∫01/α α dx=1
f(1/α)>1とf(0)=0 より、中間値の定理を考えれば、f(b)=1 となる実数bが、0<b<1/α の範囲に存在することになります。
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