クイズ大陸



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?ゲーデル 2010/08/30 18:29
ちょっと自力でこの問題を解くのは無理ぽいと思い、>>8 の、ごみさんの
コメントを参考に、エルデシュの論文探してみました。
で、証明を見てみて、「自力では無理だった」と再確認 (^^;)

以下、まとめです。 (^_^)
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1974年に、Paul Erdos(ポール・エルデシュ)と J. L. Selfridge が、
「2つ以上の連続する正の整数の積は、2以上の冪乗数にはならない」…@
ことを証明しているみたいです。

@の事実は、1800年ちょっと頃には既に予想されていたみた難問で、
天才 Erdos も、長い間(少なくとも35年以上)この難問に取り組み、四苦八苦していたみたいです。
@を証明したのは Erdos の仕事の中でも、相当大きな仕事の一つだったみたいです。
(つまり、150年以上未解決問題だったものを、完全解決したことになります。)

そして、@の特別な場合である、
「2つ以上の連続する正の整数の積は、平方数にはならない」…A
は、1939年に、O. Rigge(先着) と 若かりし Erdos(チョイ後)が(多分)独立に
証明したみたいです。(Aは、まさにこの問題と全く同じですよね。)
@はメンドクさくて読んでないのですが、Aの証明については、一応読みました。
ただ、(証明自体は、短くて簡単な方だと思うのですが)ここに詳しく書くには長すぎで
相当面倒くさいので、証明全部を書きうつすようなことはしません。
Erdos の論文のリンク先と、Eodos の証明の「大雑把な」方針を紹介するだけにとどめます (~。~)
「大雑把な」証明の方針の説明は、この問題の弱問題である、
http://quiz-tairiku.com/q.cgi?mode=view&no=12666」の正解発表時に、
どちらかの問題のコメントでやります (^^)。(詳しくはやらないよ(・o・‖))

@やAを証明するには、Chebyshev の定理以外に、
SylvesterとSchurの定理 (@では更に一般化)が必要みたいです。
(というか、SylvesterとSchurの定理は、Chebyshevの定理を一般化したものです。)
(実は、私は SylvesterとSchurの定理 を知らなくて、それを証明するところで
躓いてました。一見当たり前の事実に見えるのですが、証明するのが難しかった・・・(・o・‖))

ちなみに、日本人の Seimatsu Narumi という人も1917年に、202以下の連続する
整数について、平方数にならないことを証明していたみたいです。
(Erdos がAを証明するにあたって、かなり参考にしていたみたいですよ! (^_^)
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<参考リンク>
http://www.renyi.hu/~p_erdos/
↑Erdos の論文リストがあるページで、
@1975-46 [P. Erdos, J. L. Selfridge]
The product of consecutive integers is never a power
A1939-03 [P. Erdos] と 1939-04 [P. Erdos]
Note on products of consecutive integers, I & II
がこの問題についての、P.Erdos の主な仕事になります。
生涯に渡って関連論文を何度も書いているので、結構お気に入りの話題だったみたいです (~。~)

ついでに、Aの参考文献の中の、東北大学のジャーナル論文2つも紹介
2010/03/19公開だから、一般公開されたのって結構最近なんですね (○。○)
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltop_ja.php?cdjournal=tmj1911
Vol.38 [Richard OBLATH] Uber Produkte aufeinander folgender Zahlen (ドイツ語)
Vol.11 [SEIMATSU NARUMI] An Extension of a Theorem of Liouville's
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