テストされる探偵 ≫No. 1
永久駆動
2010/03/21 11:08
初めて聞く会社なので少し迷ったが
丸の内のビルの3階が米坂ファイナンス本社だった。
いきなり送られてきた手紙には
ここの住所と日時だけしか書いてなかった。
差出人の米坂一郎社長のことは
会社の情報も家族構成とかもまったくわからない。
連絡先も今わかっているのは
この本社の住所だけだ。
受付の女性が満面の笑顔で迎えてくれた。
「ようこそいらっしゃいました。
あったか融資。ほんのり金利。
みなさまのパートナー米坂ファイナンスです。
はじめてのご利用ですか。
それではこちらの申し込み用紙に・・・・・・・。」
「いえ。米坂社長と2時に約束をしています。
水時方玖里子と申します。」
「失礼しました。
みずときかた くりこ 様ですね。
少々お待ちください。」
「あなたが名探偵の水時方さんですか。
はじめまして。米坂一郎です。」
5分後、受付に現れた社長は
握手も名刺交換もカツラをずらすこともせず
いきなりこう切り出した。
「捜査を依頼する前に1つテストをさせてください。
簡単な観察眼、注意力のテストです。
私の個人の携帯番号は社員名簿にも
もちろんネット上にも絶対にありません。
私の携帯番号を載せた名簿類は
携帯会社の顧客名簿だけです。他には存在しません。
会社の登記書類や社内の内部文書を調べても書いてありません。
私が携帯番号を教えたのは家族だけです。
この本店で働く社員従業員も私を除いて
全員が私の携帯番号を知りません。
ほとんどすべての連絡に私は秘書の携帯を使います。
私が人に教えるのも秘書の携帯番号です。
私の名刺に書いてある番号も秘書の携帯です。
私個人の携帯はここ半月くらい発信受信はもちろん
メールもiモードも使っていません。
だいたい携帯自体が自宅に置きっぱなしです。
では水時方さん、私個人の携帯番号を当ててください。」
私は周りの社員には聞こえないように声を落として答えた。
「書いてあった事をそのまま言えばいいのかしら。
米坂一郎さんの携帯番号は09045556777でしたわ。」
「正解です。さすがは名探偵。」
問題 玖里子はどうして社長の携帯番号がわかったのでしょう。
丸の内のビルの3階が米坂ファイナンス本社だった。
いきなり送られてきた手紙には
ここの住所と日時だけしか書いてなかった。
差出人の米坂一郎社長のことは
会社の情報も家族構成とかもまったくわからない。
連絡先も今わかっているのは
この本社の住所だけだ。
受付の女性が満面の笑顔で迎えてくれた。
「ようこそいらっしゃいました。
あったか融資。ほんのり金利。
みなさまのパートナー米坂ファイナンスです。
はじめてのご利用ですか。
それではこちらの申し込み用紙に・・・・・・・。」
「いえ。米坂社長と2時に約束をしています。
水時方玖里子と申します。」
「失礼しました。
みずときかた くりこ 様ですね。
少々お待ちください。」
「あなたが名探偵の水時方さんですか。
はじめまして。米坂一郎です。」
5分後、受付に現れた社長は
握手も名刺交換もカツラをずらすこともせず
いきなりこう切り出した。
「捜査を依頼する前に1つテストをさせてください。
簡単な観察眼、注意力のテストです。
私の個人の携帯番号は社員名簿にも
もちろんネット上にも絶対にありません。
私の携帯番号を載せた名簿類は
携帯会社の顧客名簿だけです。他には存在しません。
会社の登記書類や社内の内部文書を調べても書いてありません。
私が携帯番号を教えたのは家族だけです。
この本店で働く社員従業員も私を除いて
全員が私の携帯番号を知りません。
ほとんどすべての連絡に私は秘書の携帯を使います。
私が人に教えるのも秘書の携帯番号です。
私の名刺に書いてある番号も秘書の携帯です。
私個人の携帯はここ半月くらい発信受信はもちろん
メールもiモードも使っていません。
だいたい携帯自体が自宅に置きっぱなしです。
では水時方さん、私個人の携帯番号を当ててください。」
私は周りの社員には聞こえないように声を落として答えた。
「書いてあった事をそのまま言えばいいのかしら。
米坂一郎さんの携帯番号は09045556777でしたわ。」
「正解です。さすがは名探偵。」
問題 玖里子はどうして社長の携帯番号がわかったのでしょう。